本日の株式市場

本日の日経平均株価は、前日比233円安の27,232円で取引を開始しました。市場が期待したハト派姿勢がFOMCの見通しやパウエルFRB議長記者会見で示されず、利上げ継続による金融引き締めが嫌気されて米国株が下げたことが重石となりました。国内市場でも銀行業や保険業の下落が目立ちました。日米の金利低下が背景とみられますが、米国金利の下げが相対的に大きかったため、為替は前日に比べ円高ドル安へ推移し、電気機器など輸出関連株も軟調な展開でした。

ただ、日経平均株価は、午前の取引時間中にかけて下げ幅を縮小し、前引け時点で27,400円となりました。米半導体関連企業の株高や、香港などアジア株式市場でのハイテク株高が好感され、国内の半導体関連銘柄が上昇したことが株式市場を下支えしました。日経平均株価は、後場の値幅が88円と小幅な推移となり、前日比47円安の27,419円で本日の取引を終了しました。個別では、米子会社の人員削減を発表したリクルートが前日比4.78%上昇しました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • 米国:2月新築住宅販売件数(年率)
     前月:67.0万件 予想:65.0万件
  • ユーロ圏:3月消費者信頼感指数
     前月:-19.0 予想:-18.2

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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