海外市場の振り返り

23日の米主要3株価指数は揃って反発しました。22日の3月FOMCでFRBは2023年末の利上げ見通しを据え置いたことから、市場ではFRBによる利上げ停止が近いとの観測が強まり、米国長期金利が前日から低下しました。これを受け、高PERのハイテク株を中心に株価が上昇しました。一方、金融不安や継続的な利上げによる景気減速懸念は根強く、NYダウとS&P500指数は一時下げに転じる場面もありました。

相場の注目点

3月FOMC後の記者会見でパウエルFRB議長は、インフレが依然として高すぎ、労働市場もなおタイトであり、今年の利下げを見込まない、としました。FRBは引き続き、インフレ抑制を優先していることが示されたことから、利上げ継続による米国経済への影響などを見極めていく必要があります。目先は、米国時間31日に発表される2月個人消費支出・所得統計や4月3日の3月ISM製造業景況指数など、重要経済統計に市場の注目が集まります。

本日のイベント

本日は、場中に日本の3月auじぶん銀行PMI速報値が発表されます。インフレにピークアウトの兆しが見られる中、中国の景気回復期待などを背景に景況感が改善するか注目です。加えて、米国やドイツ、ユーロ圏の3月S&PグローバルPMI速報値のほか、2月米国耐久財受注が発表されます。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2023年3月24日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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