本日の株式市場

前週末の米国市場では、欧州金融不安が高まったものの、イエレン財務長官が金融安定監督会議(FSOC)の臨時招集を発表するなど、米金融当局の機動的な対応措置が支えとなり、主要3指数は小幅に続伸しました。その流れを引き継ぎ、日経平均株価は前週末比97円高の27,482円と反発して取引を開始しました。しかし、寄り付き後は一時、前週末比マイナスに転じるなど上値の重い展開となりました。前週末の米国市場で、フィラデルフィア半導体株指数が下落したことから、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄が軟調となったことや、欧米金融機関に対する懸念のくすぶりが相場の重石となりました。

一方、3月期末を前に配当取りが意識されたことや、NYダウ先物指数など米国株価先物指数が堅調に推移したことなどから下値は堅く、後場は本日の高値圏となる27,500近辺で推移し、前週末比91円高の27,476円と3営業日ぶりに上昇して取引を終えました。

東証プライム市場の売買代金は2兆2,884億円にとどまり、今年2番目の薄商いとなりました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • ドイツ:3月Ifo企業景況感指数(17:00)
        (総合)前月:91.1 予想:91.0

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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