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09/04 16:27
【野村の夕解説】ハイテク株高と円安進行が追い風 日経平均は641円高(9/4)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 3日の米ハイテク株高を受け、4日の日経平均株価は値がさの半導体関連株が上昇し、終日堅調な推移が続きました。前日比154円高の42,093円で寄り付き、AIデータセンター関連の銘柄とされる半導体関連株の一角が上昇し相場をけん引しました。業種別では、銀行、保険が反発したほか、3日の米国市場でAI関連の光ファイバー需要が引き続き好調との見方が広がったことを受けて、日本国内でも電線株を含む非鉄金属のセクターが上昇しました。また債券市場では、財務省が4日に実施した新発30年国債の入札はまずまずの結果となり、超長期債を中心に国債利回りが低下(価格は上昇)しました。米ドル円相場ではやや円安米ドル高へ進行し、これを追い風に日経平均株価は一時前日比669円高となる場面もありました。終値は前日比641円高の42,580円と反発となりました。個別銘柄では、ソフトバンクグループとアドバンテストの終値がそれぞれ前日比+6.45%、+4.72%となり、2銘柄で日経平均株価を326円強押し上げました。一方、ニデックが、不適切会計の疑いを公表したことで大幅下落しました。終値はストップ安の前日比-22.43%で引け、日経平均株価採用銘柄で下落率首位となり、指数を37円押し下げました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国で、8月ISMサービス業景況指数、通信用半導体大手のブロードコムの決算が発表されます。 (野村證券投資情報部 清水 奎花) ご投資にあたっての注意点
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09/04 08:20
【野村の朝解説】アルファベットが牽引しナスダック反発(9/4)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 9月3日の米国株式市場では、ナスダック総合とS&P500が上昇し、ダウは続落しました。ナスダック総合はアルファベットとアップルの株価上昇(それぞれ前日比+9.1%(A株)、+3.8%)が牽引しました。反トラスト法に関する裁判で、ブラウザ「クローム」の分割が不要で、ブラウザをデフォルトに設定にするためアルファベットがアップルなどに対し支払っているリベートも禁止されませんでした。また、百貨店大手メーシーズが好調な決算を発表し株価が前日比20.7%上昇したことも好感されました。一方で、原油価格の下落を受けてNYダウ構成銘柄のシェブロンなどエネルギー株は下落しました。米経済指標では、7月JOLTS求人件数が予想以上に減少しました。これを受けて米金利は低下しドル円はややドル安・円高の動きとなりました。 相場の注目点 欧米の財政悪化懸念に端を発し上昇した、超長期債利回りの動向が注目されます。 英国では、2022年9月23日に発表した大規模経済対策「成長計画」の財源が示されなかったことで財政悪化懸念が強まり英国債利回りが上昇しました。さらに、英国を中心とした年金運用機関等が行っていた超長期債へのレバレッジ取引に評価損が生じ、追加証拠金の差し入れが出来なかったポジションの解消で国債利回りの上昇が加速しました。2022年9月28日にイングランド銀行(英中銀)は、英長期国債を同年10月14日まで無制限に購入することを発表し、5.1%台まで上昇していた英国30年国債利回りは3.9%台まで急低下しました。 現状では、9月10-11日のECB会合、16-17日のFOMC、18日のイングランド銀行会合や、それ以前にも中銀から何らかのメッセージがあるかが注目されます。 (野村證券 投資情報部 竹綱宏之) ( 注)データは日本時間2025年9月4日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、中心限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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09/03 16:56
【野村の夕解説】日経平均株価は反落 値がさの半導体関連株が重石(9/3)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 3日の日経平均株価は、2日の米国ハイテク株の下落と日本の長期国債の利回り上昇を受け、値がさの半導体関連株が下落し終日軟調な推移となりました。2日に自民党の森山幹事長などの退任意向が報じられ、日本の政治情勢が不透明になるとの見方から、日本の国債は超長期債を中心に金利が上昇(価格は低下)しました。金利上昇を背景に値がさの半導体関連株の一角が下落し、相場の重石となりました。一方、米ドル円相場は、2日15:30時点で147円90銭台後半だった水準が、一時148円90銭台まで円安米ドル高へ進行し、相場を下支えしました。午後には植田日銀総裁が、「経済・物価見通しが実現していけば利上げを継続する」旨を表明しましたが、従来の見解を繰り返したもので、相場への影響は限定的でした。日経平均株価は後場に入り下げ幅を拡大させたものの、その後は底堅い展開となり、結局終値は前日比371円安の41,938円となり取引を終えました。個別株では、ソフトバンクグループと東京エレクトロンの2銘柄で日経平均株価を203円押し下げました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日、米国では7月JOLTS雇用動態調査が公表されます。今週末に米国雇用統計の発表を控える中、雇用に関連する統計に注目が集まります。 (野村證券投資情報部 清水 奎花) ご投資にあたっての注意点
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09/03 08:10
【野村の朝解説】トランプ関税に再び違法判決、米国株続落(9/3)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 9月2日の米国株式市場では、主要3指数が揃って続落しました。米国の関税政策を巡る不透明感や財政悪化懸念、それらを受けた米国債利回りの上昇が米国株の重石になりました。米連邦巡回区控訴裁判所は8月29日、トランプ米政権が4月に発動した相互関税などを憲法違反とした一審判決を支持しました。トランプ大統領は9月2日の会見で、判決が確定すれば既に徴収した関税を返還しなければならなくなるとしたうえで、3日にも上訴する方針を示しました。また、朝方に、米政府が中国本土への半導体関連機器出荷に関して台湾のTSMCに付与していた特例措置を撤回したと伝わり、半導体セクターの中国事業への懸念が株価の重石となりました。 相場の注目点 9月の米国株は過去のデータから年間で最も下がりやすい月として知られています。ジンクス通りとなり、日本株の下押し圧力となるか否かは、一つに、AIに対する期待が継続するかがカギになりそうです。足元では米国のAIインフラ企業の25年5-7月期決算において需要の鈍化が懸念されたことを契機にハイテク株は調整局面を迎えています。4日発表のブロードコムの25年5-7月期決算と、その後のハイテク株の動向に注目です。二つに、米国の利下げが市場の思惑通りに進むかです。米雇用統計での雇用の減速を市場は織り込んだ上で、各市場は相場を形成しているとみられます。仮に利下げ期待が巻き戻された場合には米株には調整圧力がかかるとみられます。5日の8月雇用統計など、今週の米国では雇用や景況感の重要統計が相次いで発表されます。日本の国内要因では、日銀の動向や自民党の両院議員総会を受けた政局に注目です。足元では財政拡張懸念や日銀の氷見野副総裁講演を受けた早期利上げ観測の後退が円安圧力につながっています。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2025年9月3日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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09/02 16:31
【野村の夕解説】日経平均・TOPIXそろって3日ぶりに反発 円安が追い風(9/2)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 2日の日経平均株価は、円安が進行したことを追い風に上昇した一方で、ハイテク関連株の下落が重石となり方向感に欠ける展開でしたが、TOPIXは終日プラス圏での推移となりました。1日の米国株式市場が休場となる中、欧州株がそろって上昇したことを下支えに、日経平均株価は反発して寄り付きました。10:30に日本銀行の氷見野副総裁の講演内容が公開され、日銀の経済・物価見通しが実現していけば引き続き利上げを行うことが適切との見解が示されたものの、追加の利上げ時期を示唆するような発言がなかったことから、外国為替市場では円安が進行し、株価の上昇に寄与しました。後場に入り、AI・半導体関連株の一角の下落幅が拡大したことで、日経平均株価は前日比マイナス圏となる場面もありましたが、商社や海運など相対的に配当利回りが高い銘柄の上昇が追い風となり、日経平均株価・TOPIXそろって反発し取引を終了しました。個別銘柄では、1日引け後に発表された8月の大手百貨店売上高速報が堅調であったことを受けて、高島屋が前日比+3.26%、J.フロント リテイリングが同+4.27%となるなど百貨店株が軒並み上昇しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 2日、米国で8月ISM製造業指数が発表されます。8月の関税率引き上げ後の景況感やインフレ圧力の強さに注目が集まります。 (野村證券投資情報部 松田 知紗) ご投資にあたっての注意点
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09/02 09:30
【週間ランキング】日本株の値上がり/値下がり銘柄は?(8月第5週)
※画像はイメージです。 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(上位) 2025年8月第5週(2025年8月22日~8月29日) 2025年8月月間(2025年7月31日~8月29日) 2025年年間(2024年12月31日~2025年8月29日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2025年8月29日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(下位) 2025年8月第5週(2025年8月22日~8月29日) 2025年8月月間(2025年7月31日~8月29日) 2025年年間(2024年12月31日~2025年8月29日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2025年8月29日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 <参考>今週の日本株式市場パフォーマンス 主要指数 TOPIX: 東証33業種 (注)業種分類は東証33業種ベース。直近値は2025年8月29日時点。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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09/02 08:09
【野村の朝解説】米国市場は休場で動意薄、欧州株は上昇(9/2)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 9月1日は欧州株式市場が軒並み上昇しました。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、欧州委員会のフォンデアライエン委員長がウクライナへの部隊派遣計画に言及したとの報道を受け、防衛関連株を中心に買いが広がりました。もっとも、米国市場がレイバーデーの祝日で休場となる中、為替市場ではドル円相場の膠着感が続き、1米ドル=147円台前半で推移しています。 相場の注目点 米国では9月16-17日にFOMCが開催されます。市場はすでに9月の利下げ再開の可能性をほぼ織り込んでいますが、大幅利下げへの思惑がくすぶる一方、関税引き上げによる影響への警戒も維持され、その後の見通しは依然不透明といえます。引き続きデータを精査する必要があるとみられる中、今週は6日のブラックアウト期間(金融政策に関する発言を自粛する期間)入りを前に、2日(火)の8月ISM製造業景気指数や4日(木)の8月ISMサービス業景気指数、5日(金)の8月雇用統計が関心を集めるほか、4日(木)のウィリアムズNY連銀総裁の講演など、FRB高官による情報発信も注目されます。 他方、フランスでは2026年緊縮予算案を巡る与野党の隔たりが大きく、9月8日(月)の信任投票でバイル内閣は総辞職に追い込まれる公算が大きいとみられます。昨年12月にもバルニエ首相(当時)による2025年緊縮予算案に野党が反発したことで内閣不信任決議が可決されましたが、フランスの政局不安からユーロ安圧力が強まる可能性には注意が必要です。 本日のイベント 本日は氷見野日銀副総裁の講演が予定されます。執行部内ではややタカ派色が強いとされますが、10月会合での利上げの可能性を示唆するか注目されます。 (野村證券 投資情報部 引網 喬子) (注)データは日本時間2025年9月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点
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09/01 16:29
【野村の夕解説】半導体関連株が大幅下落 日経平均株価529円安(9/1)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 1日は、中国のアリババ集団が新しいAI向け半導体を開発したとの報道を受けて、米国市場と同様にAI・半導体関連株が下落し、日経平均株価は大幅安となりました。財務省が寄り前に公表した2025年4-6月期法人企業統計では、全産業(金融・保険を除く)設備投資額が前年同期比+7.6%となり、2四半期連続の増加となりました。製造業が2桁の伸びを記録したほかデータセンター向けが堅調で、景気が穏やかに回復している結果が示されました。しかし、ソフトバンクグループや半導体製造装置関連株、電線株など、AI関連銘柄が大幅安となる中、日経平均株価は前営業日から一時883円の下落となりました。後場は、ガスや医薬品などの内需セクターが下支えとなり、下落幅を縮める場面もありましたが、大引けは前営業日比-529円の42,188円と続落しました。個別銘柄では、アドバンテストが前営業日比-7.92%、ソフトバンクグループが同-4.8%、東京エレクトロンが同-1.83%となり、3銘柄で日経平均株価を446円押し下げました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 1日、米国市場はレイバーデーの祝日で休場です。2日、国内では自民党両院議員総会で、参院選総括が実施されます。 (野村證券投資情報部 松田 知紗) ご投資にあたっての注意点
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09/01 08:02
【野村の朝解説】米国株反落、AIインフラ株の下落が重石に(9/1)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 8月29日の米国株式市場では、主要3指数が揃って反落しました。特に情報技術セクターが下落し、ハイテク株中心のナスダック総合は1.15%安となりました。寄り付き前に中国のアリババ・グループ・ホールディングが従来よりも幅広い用途で使用できるAIチップを自社で開発したと伝わったことで、AI半導体の競争が激化するとの懸念が広がりました。代替品が中国企業によって供給されるとの懸念も手伝ってエヌビディアは3日続落となりました。また、AI向け半導体を手掛けるマーベル・テクノロジーが前日引け後に発表した25年5-7月期決算で売上高見通しが市場予想を下回り、同社株は大幅安となりました。さらに、同じく前日引け後に決算を発表したデル・テクノロジーズは、AI向けサーバーの受注が鈍化し、業績見通しが市場予想を下回ったことなどを受けて、株価が下落しました。 相場の注目点 米国株をけん引してきたAIの需要に対する懸念がくすぶる中で、今週もAI関連企業の決算に注目が集まります。4日にはブロードコムが5-7月期決算を発表します。また、今後の金融政策を占う上では、5日発表の8月雇用統計など経済指標も市場の注目を集めそうです。ジャクソンホール会議のパウエルFRB議長講演では2025年9月FOMCでの利下げの可能性を示唆したものの、関税によりインフレには上振れのリスクがあるとして警戒感を示しました。また、今後の利下げの道筋はデータ次第であるとの従来からの姿勢を維持しています。米国では2日に8月ISM製造業景気指数を皮切りに、月初の重要統計の発表が続きます。9月の米国株は年間の中でもパフォーマンスが悪化し、日本株にも下押し圧力になるのではと見る向きもあります。今年もそのジンクス通りとなるのか、あるいは異なる展開となるのか注目です。 (野村證券 投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2025年9月1日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 ご投資にあたっての注意点