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45分前

【野村の朝解説】NYダウは一時、4万ドルの大台を突破(5/17)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 16日の米国株式市場で主要3指数は揃って反落しました。NYダウは一時、史上最高値を更新し節目の4万ドルを突破しましたが、利益確定や持ち高調整の売りからその後は伸び悩み、午後には小幅な下落に転じました。15日に発表された米国の4月消費者物価指数(CPI)が3ヶ月ぶりに伸び率が縮小したことなどで、インフレ再加速への警戒感が後退し、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期を先送りするとの懸念が後退したことが、引き続き株価の支援材料となりました。 相場の注目点 米国の金融政策への関心が高い状況が続いています。16日に公表された米国の4月住宅着工件数は136.0万件、4月建設許可件数は144.0万件といずれも市場予想(それぞれ142.1万件、148.0万件)を下回り、5月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数も4.5と市場予想(7.8)を下振れました。また、新規失業保険申請件数は22.2万件と市場予想(22.0万件)を小幅に上振れるなど、米景気の先行きに対する懸念は依然としてくすぶり、FRBが利下げを先送りするとの懸念は後退しています。一方、4月輸入物価指数は前月比+0.9%と市場予想(同+0.3%) を上振れており、FRBの利下げ期待を一段と高める内容ではありませんでした。米国の金融政策を巡っては、多くのFRB高官が利下げ判断を急がない姿勢を強めています。来週も多くのFRB高官発言が予定されますが、ハト派化がみられるのか発言内容が注目されます。 本日のイベント 本日は中国で、4月小売り売上高・鉱工業生産、1-4月固定資産投資、不動産投資の発表を予定しています。 (投資情報部 引網 喬子) (注)データは日本時間2024年5月17日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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