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2分前

【野村の夕解説】日銀は追加利上げ発表するも、日経平均は力強く上昇(12/19)

(注)画像はイメージです。 本日の動き 19日の日経平均株価は、AI関連を中心とした米国株高の流れを引き継ぎ、上昇しました。18日の米国株市場は、11月CPIが市場予想を下回り、インフレ圧力の低下が示唆されたほか、17日引け後の半導体大手マイクロンテクノロジーの決算を好感し、上昇しました。これを受けて、ソフトバンクグループやアドバンテストなどの値がさ株を中心にAI・半導体関連株が寄り付きから上昇し、日経平均株価を押し上げました。正午過ぎ、日銀が政策金利を0.50%から0.75%へ引き上げると発表しました。また、引き上げ後も実質金利は大幅なマイナスで、緩和的な金融環境が続くとの認識を示しました。継続的な政策金利の引き上げが示唆され、日本の10年国債利回りは2006年5月以来となる2%に達しました。日経平均株価は一時上げ幅を縮小しましたが、AI需要の高まりを背景とした、業績拡大への根強い期待を背景に引けにかけて上げ幅を取り戻し、前日比505円高の49,507円で取引を終えました。なお、寄り前に発表された日本の11月コアCPI(生鮮食品を除く)は前年同月比+3.0%で市場予想と一致しました。日銀の追加利上げを後押しする結果となったものの、市場では織り込み済みだったとみられ、為替市場では円安米ドル高が進み、輸出関連株を中心に株価の下支えとなりました。個別では、米国の自動車生産強化が報じられたトヨタ自動車が前日比+1.81%と堅調でした。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)日経平均株価のデータは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 19日、米国で11月の中古住宅販売件数が発表されます。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点