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08/15 16:05
【野村の夕解説】日経平均株価4営業日続伸、284円高(8/15)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 本日の日経平均株価は前日比61円安の36,381円で取引を開始しました。前日の米国では、ほぼ予想通りインフレ鈍化を示す結果となった7月CPI(消費者物価指数)発表を無難に通過し、株式市場で主要3指数は揃って上昇となりました。一方、米司法省がグーグルに独占状態の是正策として同社の事業分割を検討していると報じられた事が嫌気され、グーグルを傘下に持つアルファベットなどのハイテク株では下落する銘柄が目立ちました。日本でも東京エレクトロンなどのハイテク株は下落して寄り付き、日経平均株価の重石となりました。一方で、寄り付き前に発表された日本の2024年4-6月期GDP1次速報は市場予想を上回る結果となり、投資家心理を和らげました。日経平均株価は寄り付き後上昇に転じ、一時前日比442円高の36,885円まで上げ幅を広げました。その後もみ合い、結局同284円高の36,726円と4営業日続伸して本日の取引を終えました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日、米国では雇用や景気に関する経済指標発表が相次ぎます。景気については、NY連銀とフィラデルフィア連銀の8月製造業景気指数や7月鉱工業生産の発表が予定されています。雇用については週間新規失業保険申請件数が発表されます。米国景気がソフトランディングに向かうか注目されます。 (野村證券投資情報部 神谷 和男) ご投資にあたっての注意点
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08/15 08:33
【野村の朝解説】米国株は7月CPIを受け続伸(8/15)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 14日の米国株式市場は主要3指数が揃って上昇しました。米7月CPI(消費者物価指数)は、前年同月比+2.9%と市場予想の同+3.0%を下回りました(前月は同+3.0%)。また、変動の大きい項目を除くコアCPIは同+3.2%と市場予想と一致しました(前月の同+3.3%から低下)。前月比では中古車価格が下落した一方で、家賃が上昇しました。CPIを受け9月17・18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での市場が織り込む利下げ幅は0.40%から0.35%に縮小しました。CPIが景気後退につながる急激な景気の悪化を示唆しなかった一方で、9月FOMCでの0.50%ポイントの利下げの見方がやや後退したため、金利に敏感なテクノロジー株の比率の高いナスダック総合の上昇は小幅となりました。 相場の注目点 米国株が最高値を更新するためのカタリストが注目されます。8月22~24日開催のジャクソンホール会議(カンザスシティ連銀主催の金融・経済シンポジウム)、9月FOMC、大統領選挙後の財政政策、企業業績などです。S&P500は、7月半ばの最高値後の急落から回復しましたが、回復幅は下落幅の61%に留まります。景気後退に対する懸念や7月の日銀会合での追加利上げの影響に対する不透明感、中東情勢などから、現状ではしばらく不安定な地合いが続くとみられています。FRBはコロナ禍後の高インフレに対応して利上げと量的金融引き締めを継続したため、利下げや量的引き締めの縮小といった金融政策のツールを使用する余地があります。ジャクソンホール会議で、金融市場の安定化への取り組みで各国の参加者が合意することが期待されます。米国では大統領選でどちらの政権になっても高水準の財政赤字を財源とする景気対策が継続される見通しですが、大統領選の結果が決まるまでは一部の企業の意思決定が先送りされるとみられます。 (投資情報部 竹綱 宏行) (注)データは日本時間2024年8月15日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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08/14 16:19
【野村の夕解説】日経平均株価3営業日続伸、209円高(8/14)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 前日、米国で発表された7月のPPI(生産者物価指数)が市場予想を下回ったことでインフレ圧力の緩和が継続していることが示唆され、FRB(米連邦準備理事会)による早期利下げ期待が高まりました。これを受けて、前日の米国株式市場で主要3指数は揃って上昇しました。本日の日経平均株価は米国株高を好感して前日比303円高の36,535円で取引を開始しました。10:30に岸田首相の自民党総裁選不出馬が報じられると、株価が上昇する場面もありましたが、11:00ごろから米ドル円相場で円高が進み始めると株価下押し圧力が強まり、前引け前に日経平均株価は下落に転じ、14日の取引時間中の安値を付けました。岸田首相の記者会見が終わり、後場に入ると円高が修正されたことから日経平均株価は前日比横ばい圏まで戻りました。その後は、米国でCPI(消費者物価指数)の発表が予定されていることから方向感に乏しく、小幅高での推移となり、引けにかけては株価が持ち直して、日経平均株価は前日比209円高の36,442円で本日の取引を終了しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国で7月のCPIが発表されます。PPIに続きインフレ圧力の低下が確認されれば、FRBが利下げをするための補強材料となることから、株式市場への影響が注目されます。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点
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08/14 08:06
【野村の朝解説】利下げ期待回復でダウは408ドル高(8/14)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 13日の米国株式市場は主要3指数が揃って上昇しました。朝方発表された米国の7月生産者物価(PPI)が前月比+0.1%、前年同期比+2.2%といずれも市場予想を下回り、インフレの鈍化を示しました。これを受けて、FRB(米連邦準備理事会)が9月FOMCで利下げに踏み切るとの観測が強まり、投資家心理の支えとなりました。米国株は終盤にかけて上げ幅を拡大する展開となり、NYダウは反発、S&P500とナスダック総合は4日続伸となりました。また、大幅利下げの可能性も再び意識されるなか、米10年国債利回りは3%台が続いており、為替市場では主要通貨に対して米ドルが軟調推移となりました。ドル円相場は欧州時間入り後には148円に迫る場面もありましたが、再び146円台へと押し下げられました。 相場の注目点 米国市場では、ISMサービス業や新規失業保険申請件数の改善を受けて、市場心理は安定しつつあります。13日には、米国株の変動性を表すVIX指数が約1週間ぶりに20を下回り、主要3指数は7月雇用統計前の水準をほぼ回復しました。今週は今晩発表される7月消費者物価(CPI)のほか、15日(木)の7月小売売上高と7月鉱工業生産、16日(金)の8月ミシガン大学消費者信頼感など、重要指標の発表が予定され、米経済指標への関心が高まりやすいとみられます。また、現在は大幅利下げの可能性について5割程度織り込まれた状態が維持されており、やや過剰な利下げ期待が米国株の回復を支えている面もあります。当面は利下げ期待と米国株の回復力の強さを確認しながらの不安定な地合いが続くとみられます。 このほか、本日はニュージーランドでNZ準備銀行(RBNZ)金融政策会合が予定され、利下げを決定するとみられます。 (投資情報部 引網 喬子) (注)データは日本時間2024年8月14日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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08/13 19:00
【週間ランキング】日本株の値上がり/値下がり銘柄は?(8月第2週)
※画像はイメージです。 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(上位) 2024年8月第2週(2024年8月2日~8月9日) 2024年8月月間(2024年7月31日~8月9日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年8月9日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年8月9日。HDはホールディングスの略。FGはフィナンシャルグループの略。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(下位) 2024年8月第2週(2024年8月2日~8月9日) 2024年7月月間(2024年7月31日~8月9日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年8月9日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年8月9日。 HDはホールディングスの略。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 <参考>今週の日本株式市場パフォーマンス 主要指数 TOPIX: 東証33業種 (注)業種分類は東証33業種ベース。直近値は2024年8月9日前引け時点。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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08/13 16:19
【野村の夕解説】日経平均株価続伸1,207円高、36,000円台回復(8/13)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 米国市場では、先週8日発表の雇用指標の改善を受け過度な景気後退懸念が緩和されました。週明けの12日はナスダック総合指数が続伸し、これを受け連休明けの日経平均株価は前週末比465円高の35,490円で始まりました。米国のハイテク株高や円高の一服感が追い風となり、9時台には一時前週末比1,000円高の36,025円となりました。個別企業では半導体値がさ株である東京エレクトロンやアドバンテストが、業種別では前週末までの決算発表で政策保有株の減少が確認された保険業などが上昇しました。その後前場は上げ渋ったものの、13時台に入ると、好決算を発表した企業がけん引する形で再度36,000円台を回復しました。引けにかけては更に上げ幅を広げ、大引けは前週末比1,207円の36,232円となり、過去最大の下落幅となった8月5日以前の株価水準を回復しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 米国では13日(火)に7月生産者物価指数、14日(水)に7月消費者物価指数が発表されます。また、消費の勢いを確認する上では、13日(火)にホームセンター大手のホーム・デポ、15日(木)に小売業界最大手のウォルマートなどの米企業の決算発表にも注目です。インフレの鈍化傾向が示されれば安心材料となる一方で、消費の減速が確認されれば景気減速懸念が再び強まり、相場を下押しする可能性があります。 (野村證券投資情報部 清水 奎花) ご投資にあたっての注意点
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08/13 08:13
【野村の朝解説】落ち着き取り戻す米国株とドル円相場(8/13)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 米国株式市場では、9日は主要3指数が揃って続伸し、週明けの12日はナスダック総合が続伸した一方でNYダウは反落しました。大荒れ相場となった前週ですが、8日発表の雇用指標の改善を受けて過度な景気後退懸念が緩和し、相場は落ち着きを取り戻しつつあります。また、9日発表の台湾TSMC(台湾積体電路製造)の7月売上高が好調だったことも投資家心理の改善につながりました。他方、12日は、7月米消費者物価指数の発表を翌々日に控えて様子見姿勢が強まる中、中東情勢の緊迫化が相場の重石となりました。セクター別では、情報技術や、原油価格の上昇を受けてエネルギーセクターが上昇しました。為替市場では、8月5日に一時1ドル=142円割れまで急落後、7日以降は147円を挟んで推移しています。 相場の注目点 米国市場では不安心理が一旦は緩和しましたが、引き続き景気減速懸念が株式市場の重石となっています。「恐怖指数」と呼ばれる米株の変動性を表すVIX指数は、8月5日の39から低下しましたが、不安心理が高い状態とされる20を引き続き上回っています。他方、為替市場では、投機筋による円売りポジションの巻き戻しが進み、急速な円高リスクは後退しています。次の焦点は、米国の景気の先行きと、市場の思惑どおり9月にFRBが利下げを実施するか、になりそうです。米国では、今週、13日の7月生産者物価指数、14日の7月消費者物価指数、15日の7月小売売上高など、重要指標の発表が相次ぎます。また、消費の勢いを確認する上では、13日にホームセンター大手のホーム・デポ(HD)、15日に小売業界最大手のウォルマート(WMT)などの米企業の決算発表にも注目です。インフレの鈍化傾向が継続していれば安心材料となる一方で、消費の失速が確認されれば景気減速懸念が再び強まり、相場を下押しする可能性があります。 (投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2024年8月13日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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08/12 12:00
【銘柄特集】2024年7月IPO銘柄のパフォーマンスと8月IPO銘柄の紹介
2024年7月のIPO銘柄のパフォーマンスと、今後のIPOの予定を紹介します。 7月IPO銘柄のパフォーマンス 7月2日 上場PRISM BioLab(206A)市場区分:グロース市場事業内容:独自の創薬基盤(PepMetics技術)を用いた新規医薬品の研究・開発 7月18日 上場カドス・コーポレーション(211A)市場区分:スタンダード事業内容:土地活用の提案から設計・施工までトータルプロデュースすることにより、流通店舗の建築工事を受注する建設事業及び当該店舗等をテナント企業に賃貸する不動産事業 7月23日 上場フィットイージー(212A)市場区分:スタンダード事業内容:アミューズメントフィットネスクラブの運営、企画、FC展開事業 7月26日 上場タイミー(215A)市場区分:グロース市場事業内容:スキマバイトサービス「タイミー」の運営等 7月29日 上場Liberaware(218A)市場区分:グロース市場事業内容:屋内狭小空間点検ドローン「IBIS」をベースにしたドローン等の開発と、点検サービス、ドローンのレンタル・販売、及びドローン等で収集したデータの処理・解析するサービスを提供 7月30日 上場Heartseed(219A)市場区分:グロース市場事業内容:重症心不全患者を対象としたiPS細胞由来心筋球移植治療をはじめとする再生医療等製品の研究・開発 7月31日 上場Faber Company(220A)市場区分:スタンダード事業内容:デジタルマーケティング自動化ツール「ミエルカ SEO」等 SaaS 提供、フリーランス人材等を活用したマーケティング支援 (注)初値及び直近月末終値が公開価格に対して上回っているものは赤、下回っているものは青で表示。(出所)日本取引所グループのウェブサイト、各新規上場会社の有価証券届出書等公表情報を基に野村證券作成 8月IPO銘柄の紹介 8月21日 上場オプロ(228A)市場区分:グロース市場事業内容:帳票に関するデータオプティマイズソリューション、サブスクリプションビジネスの販売管理に関するセールスマネジメントソリューションで構成されるクラウドサービス事業 8月29日 上場Cross Eホールディングス(231A)市場区分:Q-Board事業内容:ハウステンボスや公共施設等の施設管理および廃棄物焼却炉や資源リサイクル施設等の建設、産業用機械等の設置工事業 (注1)TOKYO PRO Marketの新規上場会社は含まれない。(注2)全てを網羅しているわけではない。(注3)8月のIPO銘柄は、8月6日時点での予定。(出所)日本取引所グループのウェブサイト、各新規上場会社の有価証券届出書等公表情報をもとに野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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08/12 09:00
【野村の視点】生成AI機能追加で注目の「次期iPhone」関連企業を紹介
(注)画像はイメージ。 AI関連サービスは、サーバーから徐々にスマートフォンなど端末へと用途の広がりが見込まれます。 下のグラフは、「アップルの製品、iPhoneの販売実績と市場予想」です。 代表的なスマートフォンであるアップルの「iPhone」の販売台数は、巣ごもり需要の剥落により2023.9期は前年度に比べ減少しました。2024.9期も減少が市場では見込まれています。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注)2024.9期以降は2024年7月15日時点のファクトセット集計の市場予想。(出所)アップル、ファクトセットより野村證券投資情報部作成 2024年6月、アップルは開発者向けイベント「WWDC」で、当社として初の生成AI 機能「Apple Intelligence」を発表しました。 Apple Intelligenceを最大限活用するには「iPhone 15 Pro」以降のモデルが必要となり、2025.9期でのiPhoneの買い替えが活発化すると期待されます。 また、スマートフォン市場の成熟化により、iPhoneの販売台数は浮き沈みがありますが、販売単価は継続的に上昇していることがわかります。 2024年秋に発売されるとみられる次期iPhoneでは、AI機能をより実効しやすくするために半導体チップの性能向上を図るとみられ、販売単価のさらなる上昇が予想されます。 日本企業のアップルサプライヤー アップルは部品や製品製造を行うサプライヤーをリスト化し公表しています。サプライヤーリストには多くの日本企業が名を連ねています。 下図は「日本企業のアップルサプライヤー」をまとめたものです。 (注)アップルサプライヤーは全てを網羅しているわけではない。MLCCは積層セラミックコンデンサー。触覚デバイスは、力・振動・動き・熱・静電気などの触感によってユーザーに皮膚感覚フィードバックを与える電子部品。異方性伝導膜は電子部品を基板に実装し、回路を形成するために用いられるフィルム素材。偏光板は、光の透過を制御することで、ディスプレーの表示を人が見えるようにする光学フィルム。(出所)アップル、各社会社資料より野村證券投資情報部作成 次期iPhoneでは、AI機能を実行するため、より半導体チップによる従来以上に高い処理能力が必要になるとみられる中、熱対策やバッテリー容量の引き上げ、機器の省電力化が必要になるとみられ、搭載される部品も高性能化が求められます。 買い替えや次期iPhoneの販売が増加すれば、iPhoneの高機能化を支えてきた日本企業のビジネスチャンスは拡大すると期待されます。 (野村證券投資情報部 大坂 隼矢) ご投資にあたっての注意点