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06/21 16:11
【野村の夕解説】方向感乏しく日経平均株価36円安 4営業日ぶり反落(6/21)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 米国財務省は、半期ごとに公表する外国為替政策報告書で、「監視リスト」に日本を1年ぶりに加えました。日本政府・日銀が新たな為替介入を実施しにくくなるとの思惑が浮上し、円安が進行しました。円安が日本株の追い風となりながらも、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が8営業日ぶりに反落した流れを受けて、本日の日経平均株価は前日比24円安の38,608円で取引を開始しました。その後も終日にわたって日経平均株価は新規の材料に欠き方向感なく前日終値付近での推移を続け、大引けでは前日比36円安の38,596円と4営業日ぶりの反落となりました。米国での半導体株やハイテク株下落の流れを受けて、ソフトバンクグループが前日比-3.14%、アドバンテストは同-0.87%、レーザーテック同-1.05%などハイテク株の下落が重石となりました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日は米国で6月S&PグローバルPMIの速報値と5月中古住宅販売件数が、ユーロ圏では6月HCOBユーロ圏PMIの速報値がそれぞれ発表される予定です。 (野村證券投資情報部 神谷和男) ご投資にあたっての注意点
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06/21 12:00
【今週のチャート分析】日経平均株価、上値抵抗の75日線超えに再度トライへ
※画像はイメージです。 ※2024年6月20日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 チャート好転が明確となれば、本格的に戻りを試す展開へ 今週の日経平均株価は、不透明な欧州政治情勢や米国景気減速への懸念が重石となり、上値の重い展開となりました。 チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、6月に入ってから概ね75日移動平均線(6月20日:38,966円)に戻り高値を抑えられ、上値が重い状況が続いています。17日には大幅安となり一時38,000円を割り込みましたが、その後は昨年10月以降の上昇トレンドラインが下支えとなり、やや値を戻しました。この先、改めて75日線(同:38,966円)を突破できるか注目されます。さらに5月20日高値(39,437円)を超えればチャート好転が明確となり、本格的に戻りを試す局面に入る可能性が高まると考えられます。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注1)直近値は2024年6月20日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 一方で、再び75日線に上値を抑えられ、昨年10月以降の上昇トレンドラインを下放れて調整が続く場合は、5月30日安値(37,617円)や、4月19日安値(36,733円)の水準が下値メドとして挙げられます。今年4月安値までの下落率(9.3%)は、波動分析上の参考局面である昨年10月安値までの下落率(9.6%)と比較し、値幅調整は概ね十分と捉えられます(図2)。この先、調整再開となった場合も、その調整規模は限定的に留まる可能性が高いと考えられます。 (注1)直近値は2024年6月20日時点。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社データより野村證券投資情報部作成 ナスダック総合指数、今後の上昇余地は ナスダック総合指数は史上最高値を更新し続けています(図3)。生成AI需要への期待が高まる中、5月以降は米国長期金利が再び低下し、株価は上昇基調となり、終値ベースで17,800pt台まで上昇しました。2022年12月安値(10,213pt)から7,500ptを超える大幅上昇となっていますが、チャート分析上は上昇余地が残っていると考えられます。 ナスダック総合指数は、リーマンショック以降で中長期上昇局面が5回(図3中:①~⑤)ありました。そのうち、コロナショックで高値形成となった局面(同:④)を除けば、株価は安値から1.9~2.3倍となっています。この上昇倍率を2022年12月の安値に適用すると、19,404~23,489ptと試算されます。 また多くの中長期上昇局面(図3中:②・③・⑤)では、直前の高値を突破した後も、次の天井まで1年以上上昇傾向が続いていました。今回の中長期上昇局面では、今年2月に直前の高値(2021年11月高値)を更新し、その後は約4ヶ月の上昇に留まっており、この先も上昇余地があると考えられます。 (注1)直近値は2024年6月18日。 (注2)トレンドラインには主観が含まれておりますのでご留意ください。 (注3)日柄は両端を含む。(出所)ナスダックより野村證券投資情報部作成 ただし、今回の中長期上昇局面でも、昨年7月~10月にかけての調整のように、数ヶ月にわたる一時的な調整を挟みながら上昇しています。今後も一時的な調整を経る可能性はありますが、中長期の上昇トレンド自体は継続する可能性が高いと見込まれます。チャート分析の観点でみれば、来年にかけて20,000ptの心理的フシを視野に入れる上昇が期待されます。 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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06/21 08:34
【野村の朝解説】米長期金利上昇、ナスダック反落(6/21)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 20日の米国株式市場では、NYダウが上昇した一方、ナスダック総合は8営業ぶりに反落し、S&P500も小幅に下落しました。朝方発表された米経済指標は、週間新規失業保険申請件数では雇用の軟化が示され、6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数では製造業の景況感が悪化した一方で仕入・販売価格が上昇し、根強いインフレと景気減速を意識させる内容でした。一方、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁からのタカ派的な発言を受けて利下げ期待が若干後退し、米長期金利が上昇しました。前日に時価総額世界首位となっていたエヌビディアが反落し、テクノロジー株など金利敏感セクターが軟調となった一方、割安株に資金が向かい株価を下支えしました。為替市場では、ドルは一時158円95銭と2ヶ月ぶりの円安ドル高となりました。 相場の注目点 米国では、弱い経済指標を受けて市場の利下げ期待が高まっています。引き続き景気鈍化やインフレ鎮静化が確認できれば、長期金利の低下と株高を促す展開が予想されます。一方、FRBはインフレ抑制に向けて高金利を維持する意向を示しており、市場の期待とFRBの意向が乖離した状態がしばらく続き、両者の綱引きになりそうです。為替市場では、1ドル=160円に接近する中で、為替介入が警戒されており、本邦当局の発言には注目です。神田財務官が24年3月に示した「2週間で4%」との円安進行の基準に照らせば、161円前後が介入発動ラインになる可能性があります。 本日のイベント 米国を含む主要国の6月PMI(購買担当者景気指数)速報値が発表されます。足元の主要国の景況感を確認する上で、重要です。日本では5月全国消費者物価指数が発表されます。 (投資情報部 坪川 一浩) (注)データは日本時間2024年6月21日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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06/20 19:00
【野村の動画】今期、大幅増配が予想される連続増配銘柄の「増配率」ランキング(2024年5月29日時点)
今回は、今期の1株当たり年間配当金予想を前期比で増配とした銘柄の中から、前期までに3期以上連続で増配している大型銘柄(TOPIX100構成銘柄)について、配当金(今期予想)が前期からどのぐらいの割合増えるかを示す「増配率」の順にランキングにしました。 ご投資にあたっての注意点
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06/20 15:59
【野村の夕解説】日経平均株価は3日続伸 円安ドル高が追い風に(6/20)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 本日の日経平均株価は、前日比160円安の38,410円で取引を開始しました。前日の米国株式市場がジューンティーンス(奴隷制の廃止を記念する祝日)のため休場のなか、独DAXや仏CACといったユーロ圏の主要株式指数が欧州の政治情勢や財政の先行きに対する懸念が重石となり下落したことが国内株式市場への下押し圧力となりました。新規の取引材料に欠ける中、午前の取引時間中は下落幅を広げる展開になり、この日の安値の38,263円を付けると、前引けにかけて底這いの推移となりました。ただし、ドル円が1米ドル=158円台と前日に比べ円安ドル高になったことや、米国株価指数先物が上昇したことが好感されると、後場以降は、下落幅を縮小し、取引終了にかけて前日比上昇に転じました。個別では、アドバンテストや、東京エレクトロンといった半導体関連のほか、TDKや日東電工など電子部品・デバイス関連の上昇も寄与し、日経平均株価は、前日比62円高の38,633円で本日の取引を終了しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日は米国で、6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数のほか、5月住宅着工・建設許可件数、新規失業保険申請件数といった経済統計が発表される予定です。なかでもフィラデルフィア連銀製造業景気指数は、同州が米国製造業の主要地域であるため、目先の景気動向を見極める上で結果が注目されます。 (野村證券投資情報部 金井 一宜) ご投資にあたっての注意点
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06/20 08:25
【野村の朝解説】米国は休場、欧州では財政懸念が重石(6/20)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 19日の米国市場は奴隷解放記念日「ジューンティーンス」の祝日のため、株式や債券など一部が休場となり、世界的に動意に欠ける展開となりました。欧州では依然としてフランスの国民議会(下院)選挙に対する警戒感が燻っており、欧州議会選挙前には0.4%ポイント台であった仏10年国債と独10年国債の金利差は0.79%ポイントまで拡大しています。また、19日はEU(欧州連合)の行政執行機関である欧州委員会がフランスやイタリアなど域内7ヶ国に対し、財政規律違反の是正を求める「過剰赤字手続き」を開始したことが嫌気され、欧州主要国の株価は軒並み下落しました。為替市場は明確な方向感を欠く中で、ドル円相場は1ドル=158円台まで円安が進行しました。 相場の注目点 FRB(米連邦準備理事会)は6月FOMC(米連邦公開市場委員会)で24年中の利下げ見通しを1回へ修正した一方で、同日公表された5月コアCPI(食品・エネルギーを除く消費者物価指数)が2ヶ月連続で鈍化したことを受けて、市場の利下げ観測は高まっています。FRBと市場の利下げ見通しには温度差がありますが、経済指標によって景気鈍化やインフレ鎮静化が確認できれば、長期金利の低下と株高を促す展開が予想されます。ECB(欧州中央銀行)は米国に先駆けて24年6月に利下げを実施しましたが、追加利下げに関しては慎重に判断する姿勢です。加えて、フランスの国民議会選挙を巡る懸念が欧州株やユーロの重石となっています。日本では日銀が次回7月30~31日の決定会合で、今後1~2年程度の長期国債購入額の減額計画を決定することを発表し、10年国債利回りの上昇に一服感が出ています。日銀は24年5月末時点で国債発行残高の5割超を保有していることから市場の関心が集まっています。 (投資情報部 尾畑 秀一) (注)データは日本時間2024年6月20日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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06/19 16:09
【野村の夕解説】朝高後失速するも、辛うじて日経平均株価続伸(6/19)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 前日の米半導体大手エヌビディアなどハイテク株高の流れを引き継ぎ、本日の日経平均株価は前日比171円高の38,653円で取引を開始しました。寄り付き直後は、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連株の多くが上昇し、日経平均株価も一時前日比315円高まで上げ幅を広げました。その後は新規の買い材料に欠き、午後には上げ幅が縮小して、前日終値近辺での動きを続けました。財務省が国債発行計画の年限を短期化する方向で検討を進めるとの観測が報じられましたが、市場の反応は限定的でした。日経平均株価は引けにかけては上昇し、前日比88円高の38,570円と続伸して取引を終えました。東証プライム市場の売買代金は、3兆3,475億円と6月10日に次ぐ今年2番目の低水準となりました。 個別銘柄では、朝方日経平均株価の上昇に寄与していた東京エレクトロンは前日比-0.77%、ディスコは同-3.80%となる一方、アドバンテストは同+4.06%、ソフトバンクグループは同+0.98%と上昇を維持して取引を終えました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日米国は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)で休場です。 (野村證券投資情報部 神谷 和男) ご投資にあたっての注意点
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06/19 08:27
【野村の朝解説】欧州懸念が和らぎ、ナスダックは高値更新(6/19)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 18日の米国株式市場では主要3指数が揃って小幅に上昇し、ナスダックとS&P500は史上最高値を更新しました。フランスの下院選挙の選挙運動が17日に正式に開始され、優勢が伝わる極右政党・国民連合のバルデラ党首が、フランス国債価格と財政に配慮するとコメントしたことで懸念が後退し、欧州株が上昇しました。一方で、米国では5月小売売上高が市場予想を下回ったことなどを受け、消費鈍化懸念から米10年国債利回りは低下したものの、米国株は上値の重い展開でした。個別株では、AI用半導体大手のエヌビディアが上昇し、時価総額がマイクロソフトやアップルを抜き世界一位となりました。 6月19日は米国市場はジューンティーンス(奴隷制の廃止を祝う祝日)で休場です。 相場の注目点 7月1~3日のシントラ会議が注目されます。シントラ会議は、ECB(欧州中央銀行)主催の中央銀行フォーラムのことで、欧州ソブリン危機を受け、2014年から毎年5~7月にポルトガルのシントラで開催されています。欧州では、フランス下院選挙への不確実性からフランス国債とドイツ国債との利回りスプレッドが拡大したことが金融市場で懸念されています。また、ECBが6月会合で利下げを実施した一方、米FRB(米連邦準備理事会)は政策金利を高水準で維持し、日銀は利上げを検討するなど、各国の状況の違いから金融政策の方向性に違いがある状況です。 株式市場には、「セルインメイ(5月に株を売り9月に買いなおせ)」、「夏枯れ(夏は株価変動が小さく取引量が減る)」といった夏季の格言があります。一方で、S&P500の7月の騰落率は2015年から2023年まで9年連続でプラスです。7月の上昇が、新しいアノマリー(市場の経験則)なのか、シントラ会議のおかげなのかはわかりませんが、今年も注目されます。 (投資情報部 竹綱 宏行) (注)データは日本時間2024年6月18日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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06/18 15:53
【野村の夕解説】日経平均株価は反発も、上値を追う展開とはならず (6/18)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 前日、米国で発表された6月のニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を上回り、米国景気に底堅さがみられたことで、米国株式市場では主要3指数が揃って上昇しました。この流れを受けて、日経平均株価は前日比331円高の38,433円で本日の取引を開始しました。午前中に日銀の植田総裁が参議院財政金融委員会に出席し、7月の金融政策決定会合での政策金利引き上げの可能性に言及しましたが、国債買い入れと利上げを同時に行うことは難しいとみられ、株式市場の反応は限定的でした。前日に712円安と大幅下落した反動から、一時上げ幅が400円を超える場面もありましたが、日米の金融政策決定会合を通過した直後とあって動意に乏しい中、上値を追う展開とはならず、日経平均株価は前日比379円高の38,482円で本日の取引を終了しました。東証プライムの売買代金は3兆4,100億円と、前日に引き続き低い水準でした。個別銘柄では、全固体電池材料の開発に成功したと発表したTDKが前日比6.31%上昇し、日経平均株価の上昇に寄与しました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日、米国で5月の小売売上高が発表されます。一部で米国の景気減速懸念が浮上する中、GDPの7割を占める個人消費の足元の動向を見極める上で注目されます。 (野村證券投資情報部 秋山 渉) ご投資にあたっての注意点