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09/09 19:00
【週間ランキング】日本株の値上がり/値下がり銘柄は?(9月第1週)
※画像はイメージです。 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(上位) 2024年9月第1週(2024年8月30日~9月6日) 2024年8月月間(2024年7月31日~8月30日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年9月6日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年9月6日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 日本主要銘柄・株価騰落率ランキング(下位) 2024年9月第1週(2024年8月30日~9月6日) 2024年8月月間(2024年7月31日~8月30日) 2024年年間(2023年12月29日~2024年9月6日) (注)対象はTOPIX500、直近値は2024年9月6日。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 <参考>今週の日本株式市場パフォーマンス 主要指数 TOPIX: 東証33業種 (注)業種分類は東証33業種ベース。直近値は2024年9月6日時点。(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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09/09 08:10
【野村の朝解説】米国株式市場では景気悪化懸念が再燃(9/9)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 6日の米国株式市場では主要3指数が揃って下落しました。寄り前に発表された8月の雇用統計はまちまちの結果でした。非農業部門雇用者数は前月比14.2万人増と市場予想(同16.5万人増)を下回ったものの、7月の同8.9万人増(同11.4万人増から下方修正)から持ち直しました。失業率も4.2%と7月(4.3%)から改善、平均時給は前月比+0.4%と市場予想(同+0.3%)を上回り、7月(同+0.2%)から加速しました。同統計発表直後、国債利回りは乱高下し、雇用統計の評価を巡って市場でも見方が大きく振幅したことを示しました。S&P500は前日終値から小幅高で寄り付いた後は、低下基調をたどり、その後も安値付近での推移となりました。一方、FEDウォッチツールによれば9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.5%ポイントの利下げ確率は、発表直前の4割から3割へと低下しています。米国では債券市場と比べて、株式市場のセンチメントが弱気方向に傾斜している様子がうかがわれます。 相場の注目点 今週は日米ともに中銀の政策判断に大きく影響を与えるような指標やイベントは予定されておらず、政治イベントが市場の注目を集めそうです。米国では10日(火)にハリス副大統領とトランプ前大統領の討論会が予定されています。各種世論調査の支持率ではハリス氏がトランプ氏を上回っている様ですが、依然として僅差のため直接対決の結果次第では市場の材料となる可能性があります。日本では12日(木)に自民党総裁選が告示されます。7月には河野デジタル相や茂木幹事長が円安阻止を念頭に日銀に利上げを促すような発言を行うなど、選挙結果次第では2013年の共同声明から続いた政府と日銀の関係が変化するとの思惑が高まる可能性があるため、注意が必要です。 (投資情報部 尾畑 秀一) (注)データは日本時間2024年9月9日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点
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09/08 09:00
【動画 3分チャート塾】シーズンⅠ:第3回 見逃すな、特徴的な1本足
「動画 3分チャート塾」は、株価チャートの見方を学びたい初心者から中級者の方向けの動画シリーズです。 今回は、特徴的な1本足について説明します。 シーズン I:意外と知らないローソク足(全8回)ローソク足の基本の読み方や中長期的な相場の捉え方などについてわかりやすく解説していきます。シーズンII:相場の見方の強い味方、移動平均線(全9回)移動平均線の基礎や活用法についてわかりやすく解説していきます。シーズンIII:上値、下値のメドを探ろう(全10回)上値、下値メドの探り方についてわかりやすく解説していきます。シーズンIV:相場の過熱感を測るには?(全9回)オシレーター系指標についてわかりやすく解説していきます。シーズンV:トレンドラインを引いてみよう(全9回)トレンドラインについてわかりやすく解説していきます。 ご投資にあたっての注意点
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09/07 19:00
【来週の米国株】アップル新製品発表会と大統領候補者討論会に注目(9/7)
※執筆時点 日本時間5日(金)12:00 今週:景気懸念が引き続き焦点に ※8月30日(金)-9月4日(木)4営業日の騰落 重要なマクロ指標が下振れ、株価は下落 軟調な経済指標の発表が相次ぎ、今週の米国株主要3指数は揃って下落しました。3日(火)に発表された8月ISM製造業景気指数は、総合指数が47.2と市場予想(47.5)を下回りました。また、5日(木)に発表された8月ADP雇用統計の民間部門雇用者数は前月比+9.9万人と市場予想(同+14.5万人)を下回りました。生産活動や雇用への懸念が広がり株価の下押し圧力となりました(執筆時点は6日(金)の8月雇用統計発表前)。 もっとも、5日(木)に発表されたISMサービス業景気指数は総合指数が51.5と市場予想(51.4)を上回り、米景気は全体で見れば依然として底堅いとの見方もできます。 市場の関心は「金利より景気」 米長期金利(10年国債利回り)が先週末の3.9%台から3.7%台に低下しましたが、金利低下は株価の追い風とはなりませんでした。米国株の主要3指数を比較しても、金利低下の恩恵を受けやすいとされるナスダック総合指数が他の2指標より大きな下落率となっています。引き続き、市場はインフレ鈍化(利下げ期待)より景気の方向感や企業業績を重視していると考えられます。 来週の注目イベントは3点です。 来週:アップル新製品発表会や大統領候補者討論会 ①9日(月)にアップル新製品発表会 FRB(米連邦準備理事会)は7日(土)よりブラックアウト期間(金融政策に関する発言の自粛期間)に入るため、今週はFRB高官の講演等は予定されていません。また、FOMC(米連邦公開市場委員会)1日目となる17日に発表される8月小売売上高まで雇用・消費関連の重要指標の公表もありません。こうした中、9日(月)のアップル(AAPL)による新製品発表会へ関心が集まる可能性は高く、スペックや販売見通しなどが注目されます。 オンデバイスAIの普及が次の視点に 今回の発表会は、単にアップルの業績や株価を動かすだけでなく、オンデバイスAIの未来を考える上で市場の関心を集めています。オンデバイスAIとは、大規模言語モデル(LLM)を簡易化した言語モデルであるSLM(Small Language Model)をOSに搭載し、スマホやタブレット、PCなどデバイス側でAI処理を実行する技術を指します。SLMは、AIエージェントとして音声アシスタントや画像・映像処理、会話・文章の要約、アプリの実行などを担います。Chat GPTのような第1世代のLLMは、質問に対する回答を文章を通じて得る仕組みでしたが、オンデバイスAIに用いられるエージェント型の言語モデルは、アプリやユーザーデータに対する知識・検索能力を有し、アプリを駆使して回答を実行する点が進化のポイントです。また、高度な演算はクラウド側のLLMに橋渡しもできるようになるとみられます。 AI市場の成長性に加え、5日(木)に決算を発表したブロードコム(AVGO、5日の時間外取引で終値比6.73%下落。5日20:00時点)など、アップルを顧客とする部品メーカーへの業績寄与への影響が大きいため、注目の機会となりそうです。 ②10日(火)に大統領候補者討論会 今週のもう一つの注目点は、10日(火)に予定されている大統領候補者討論会です。6月に開かれた討論会で精彩を欠いたことが、バイデン大統領が大統領選から撤退する契機となりました。民主党の大統領候補に指名されたハリス副大統領の支持率は、主要な激戦州でもトランプ前大統領を上回っている模様です。この討論会を経て、更に差を広げることができるのか、あるいはトランプ前大統領が巻き返すのか、注目されます。 ③6-8月期決算スタート その他、11日(水)には8月消費者物価指数と10年物国債入札も予定されています。前述の通り、景気に比べて物価指標の注目度は下がっていますが、沈黙期間中でもあり市場予想と大きく乖離する内容だった場合には、市場が動揺する可能性もあり目配りが必要です。また、9日(月)にオラクル(ORCL)、12日(木)にアドビ(ADBE)の2024年6-8月期決算発表が始まります。多くの主要企業が控える7-9月期決算の前哨戦として注目が集まります。 (編集:野村證券投資情報部 小野崎 通昭) ご投資にあたっての注意点 要約編集元アナリストレポートについて 野村オリジナル記事の配信スケジュール
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09/07 09:00
【オピニオン】ナスダック総合指数、株価の上昇余地は十分残っている
※画像はイメージです。 2024年8月前半は日本株を中心に波乱の相場展開となりましたが、株式市場は徐々に平穏を取り戻しつつあります。月初に歴史的急落に見舞われた日経平均株価でさえ、月末にかけては巻き返し、8月月間の騰落率は1.2%安にとどまりました。こうした中、NYダウは8月26日に早くも7月に付けた史上最高値を更新し、さらに上値を試す展開を見せています。一方、ナスダック総合指数は7月の史上最高値まではまだ距離を残しており、相対的に戻りが弱い印象です。 ファンダメンタルズ的には、昨年来のナスダック総合指数の上昇を牽引した生成AI関連企業や関連セクターへの成長期待の高まりには、やや行き過ぎた部分があったと言えそうです。株価下落とその後の戻りのもたつきは、市場参加者の投資ポジションの偏りが修正を迫られた結果でしょう。とはいえ、チャート面から見て今回の株価下落はトレンド転換につながるような動きには発展しておらず、長期株価上昇時に何度かある短期調整との位置づけが妥当と判断されます。 前回の長期上昇局面(2020年3月~21年11月)との比較を中心に見てみましょう(下図)。第一に、今回の高値から安値までの株価下落率は13.1%にとどまっています。2020年以降の同様の短期調整時①~⑥の下落率レンジ(7.1~12.3%)をやや上回っていますが、ほぼ同等の規模の調整とみなせます。弱気相場入りの目安とされる20%を超えてはいません。第二に、今回の株価下落時では、株価上昇時に下値サポートとして機能していた26週移動平均線を一時的に下回りましたが、早期での奪回を果たしています。第三に、今回の株価下落時では、最重要の52週移動平均線を割り込みませんでした。前回の上昇局面では、2021年11月高値形成後に52週移動平均線を割り込んだことが下降相場入りのサインとなりました。 アノマリー的には鬼門の9月相場には注意が必要ですが、中長期トレンドを指し示す26週や52週移動平均線は上向きをキープしています。今回の株価上昇率はここまで83%ですが、前回上昇時の134%と比べれば、株価の上昇余地は十分残っていると言えそうです。ナスダック総合指数の出遅れ修正に期待します。 テクニカル分析は過去の株価・為替等の値動きを分析・表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。また、記載されている内容は一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注1)直近値は2024年9月4日。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)ナスダックより野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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09/07 07:00
【来週の予定】米大統領候補者討論会、自民党総裁選告示など
来週の注目点:米大統領候補者の討論会、自民党総裁選とECB会合 2024年8月のジャクソンホール会合でパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長は事実上、9月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げをアナウンスしました。このため市場の関心は利下げ幅とその後の利下げペースへと移っているようです。シカゴ商品先物市場の試算では0.5%ポイントの利下げが4割程度織り込まれています。なお、FRBは7日よりブラックアウト期間(金融政策に関する発言の自粛期間)に入るため、今週はFRB高官の講演等は予定されていません。 今週の米国における最大の注目点は、10日(火)に予定されている大統領候補者討論会です。6月に開かれた討論会で精彩を欠いたことが、バイデン大統領が大統領選から撤退する契機となりました。民主党の大統領候補に指名されたハリス副大統領の支持率は、主要な激戦州でもトランプ前大統領を上回っている模様です。この討論会を経て、更に差を広げることができるのか、あるいはトランプ前大統領が巻き返すのか、注目されます。その他、11日(水)の8月消費者物価指数と10年物国債入札も市場の注目を集めると見られます。 日本では11日(水)に日銀の中川審議委員、12日(木)に田村審議委員が公の場で発言します。両委員は共に7月の利上げに賛成するなど、正副総裁と投票行動を共にしていますが、金融機関出身者として8月以降の市場動向に対する独自の見解が聞かれるかが注目されます。12日(木)には自民党総裁選が告示されます。戦後例を見ない混戦となっていること、総裁選後に解散総選挙が実施される可能性があることから、新総裁とその勝ち方も含めて注目されます。 欧州では12日(木)にECB(欧州中央銀行)の金融政策理事会が開催されます。市場では0.25%ポイントの利下げが予想されており、一部には10月の連続利下げを予想する向きもあるようですが、ラガルド総裁は連続利下げに慎重な姿勢を示すことが予想されます。 (野村證券投資情報部 尾畑 秀一) (注1)イベントは全てを網羅しているわけではない。◆は政治・政策関連、□は経済指標、●はその他イベント(カッコ内は日本時間)。休場・短縮取引は主要な取引所のみ掲載。各種イベントおよび経済指標の市場予想(ブルームバーグ集計に基づく中央値)は2024年9月6日時点の情報に基づくものであり、今後変更される可能性もあるためご留意ください。(注2)画像はイメージです。(出所)各種資料・報道、ブルームバーグ等より野村證券投資情報部作成 ご投資にあたっての注意点
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09/06 15:59
【野村の夕解説】米国景気悪化懸念高まり、日経平均株価265円安(9/6)
(注)画像はイメージです。 本日の動き 本日の日経平均株価は前日比157円高で取引を開始すると、直後には同241円高の36,898円まで上げ幅を拡大しました。前日の米国株は、強弱まちまちとなった経済指標を受け、方向感に欠く展開でしたが、日経平均株価は前日までの3営業日で2,000円超下落していたことから、朝方は自律反発のような動きとなりました。しかし、まもなく日経平均株価は上げ幅を失い下落に転じました。米半導体製品大手ブロードコムが前日引け後に発表した決算が嫌気され、時間外取引で下落したことが悪材料視され、東京エレクトロン等の半導体関連株は逆行安し、重石となりました。午後に入ると米国10年物国債利回り低下が進んだことを受け、1米ドル=142円台へと約1ヶ月ぶりの水準へと進行する円高米ドル安が、輸出関連株の株価を押し下げました。本日米国で発表される8月雇用統計への警戒も徐々に高まり、日経平均株価は前日比265円安の36,391円と4営業日続落して本日の取引を終えました。 本日の市場動向 ランキング 本日のチャート (注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成 今後の注目点 本日の8月雇用統計をはじめ、来週11日(水)の8月CPI(消費者物価指数)など、米国の経済指標が注目されています。弱い経済指標が米国金利を押し下げ、日米金利差縮小、円高米ドル安の進行、日本株下落の連鎖となった8月月初の再来となるか、市場では警戒されています。 (野村證券投資情報部 神谷 和男) ご投資にあたっての注意点
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09/06 12:00
【今週のチャート分析】日経平均株価、再び不安定な動き、200日線を早期回復なるか注目
※画像はイメージです。 ※2024年9月5日(木)引け後の情報に基づき作成しています。 8月安値に次ぐ二番底を固めにいく展開か 今週の日経平均株価は、米国株安と円高進行が嫌気され軟調でした。 チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、8月30日に今年7月以降の下落幅の2/3戻し水準(38,669円)を達成し、9月2日には一時39,000円を回復する水準まで値を戻しました。 しかし、米国株安を受けて9月4日に歴代5位の下落幅(1,638円安)となる大幅安となりました。200日線(9月5日:37,464円)や25日線(同:37,017円)を再度下回ってきており、さらに下げが続く場合は8月安値に次ぐ二番底を固めにいく展開に移行したと考えられます。その場合、8月以降の上昇幅に対する半値押し水準(35,118円)が下値メドとして意識されます。 一方、200日線(9月5日:37,464円)や25日線(同:37,017円)を早期に回復して反発に転じる場合は、先行き9月2日に付けた戻り高値(39,080円)を奪回できるか注目されます。 ※(アプリでご覧の方)2本の指で画面に触れながら広げていくと、画面が拡大表示されます。 (注1)直近値は2024年9月5日。 (注2)日柄は両端を含む。(注3)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 今年8月安値にかけて歴史的下落を演じた株価ですが、2010年代から続く“超長期上昇トレンド”自体は継続中だと考えられ、今回の調整は一時的な調整だと考えられます(図2)。 この先、しばらくは、振れ幅の大きい展開が続くとみられますが、徐々に落ち着きを取り戻していくと考えられます。 (注1)直近値は2024年9月5日。 (注2)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。(出所)日本経済新聞社、各種資料より野村證券投資情報部作成 日経平均株価 続・ブラックマンデー時と今回の比較 日経平均株価は9月に入り再び不安定な展開となっています。ただ、8月安値にかけて急落し、その後に急反発した後の動きとしては、想定の範囲内の動きと捉えることができます。 今回の相場の下落は、円キャリートレード(円で資金調達し世界中のリスク資産に投資する取引)の巻き戻し等、需給上の要因が大きかったとみられています。 同様に需給上の要因が大きかったとされるブラックマンデー時の動きと比較してみたいと思います(図3)。ブラックマンデー時は大底をつけてから、その後もしばらくは振れ幅の大きい展開が続きました。 具体的には大底から約1ヶ月半後(36営業日後)に二番底がありました。 今回の相場における8月5日ボトムに同様の日柄を当てはめると9月27日となるため、当面は振れ幅が大きい動きに注意が必要です。一方で、ブラックマンデー時は直前の高値から半年程度で、同水準を回復しています。 (注1)直近値は2024年9月5日時点。 (注2)下落局面はすべてを網羅しているわけではない。(注3)ブラックマンデーや、コロナショック時や今回の下落局面は、直前の高値を起点とした。リーマンショックは2008年9月15日であり、その前営業日を起点とした。(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成 今回の9月戻り高値までのリバウンドは、ブラックマンデー時と比較しても勢いのある反発となっていました。月間騰落率のアノマリーをみると、9月はパフォーマンスが良くない月として知られていますが、その後、年末・年始にかけてのパフォーマンスは良好となっています(図4)。 鬼門の9月相場を通過し、11月の米大統領選挙等を経て不透明感が払しょくされてくれば、年末・年始にかけて今年7月高値(42,224円)回復を視野に入れる本格上昇となる可能性も十分考えられるでしょう。 (注1)図中の平均は1-12月の月別騰落率の平均値。 (注2) 順位は平均月別騰落率の上位順。 (注3)矢印は最もパフォーマンスが悪い9月から翌年1月にかけての局面。 (注4)騰落率がプラスを勝ち、マイナスを負けとしてカウント。(出所)日本経済新聞社、S&Pダウ・ジョーンズ株式会社より野村證券投資情報部作成 (野村證券投資情報部 岩本 竜太郎) 【FINTOS!編集部発行】野村オリジナル記事配信スケジュールはこちら ご投資にあたっての注意点
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09/06 08:28
【野村の朝解説】雇用統計の発表を控え、米国株はまちまち(9/6)
(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 9月5日の米主要3指数はまちまちの展開でした。8月ADP全米雇用レポートが前月比9.9万人増と、市場予想(同14.5万人増)を下振れ、2021年1月以来の低い伸びとなりました。一方、週間新規失業保険申請件数は、22.7万件と前週(23.2万件)から減少しました。6日の雇用統計の発表を前に、労働市場に関連する指標の結果がまちまちだったことから、S&P500指数は方向感に欠ける展開となりました。米10年国債利回りが前日から低下し、ハイテク株の一角に買いが入ったことから、ナスダック総合指数は小幅ながら3営業日ぶりに反発しました。 相場の注目点 市場の焦点は、9月FOMCにおけるFRBの利下げ幅やその先の政策スタンスです。FRBは足元で雇用など景気悪化への警戒を強めており、インフレ動向よりも雇用など景気に関する指標を重視して政策判断にあたると考えられます。そのため、本日発表される米国の8月雇用統計は重要です。前回7月の雇用統計は、市場の米国景気先行きへの懸念を強める結果となり、主要国株価の大幅下落の一因となりました。ただし、7月分データの弱さには、ハリケーンによる影響があったとみられ、8月分では一段の雇用環境悪化が示される公算は小さいと、野村證券ではみています。 本日のイベント 米国では、NY連銀ウィリアムズ総裁やウォラーFRB理事の講演が予定されています。7日からは、9月FOMCのブラックアウト(金融政策に関する発言を自粛)期間に入るため、FRB高官の発言から政策動向を見極める最後の機会となります。 (投資情報部 澤田 麻希) (注)データは日本時間2024年9月6日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点