海外市場の振り返り

19日のNY株式市場で、NYダウは約2週間ぶりに、S&P500は約2年ぶりに史上最高値を更新しました。19日に発表された1月米ミシガン大消費者センチメントが78.8と市場予想(70.1)を大きく上振れ、2021年7月以来の高水準となったほか、同時に示された1年先の予想インフレ率が約3年ぶりの低水準となったことも、米景気が底堅く推移するとの安心感につながりました。

相場の注目点

今週は米国の10-12月期実質GDP成長率(速報)や12月耐久財受注、12月個人消費支出(PCE)など重要指標の発表が予定されています。市場で高まる米景気軟着陸への期待を裏付ける結果が示されるか注目されます。市場予想を上回る結果が示されれば、早期利下げ期待の後退が広がり相場の重しとなる可能性はありますが、主要企業の決算発表に関心がうつるなか大幅な調整リスクは低いとみられます。

本日のイベント

22日より日銀金融政策決定会合が開催され、23日に結果が公表されます。一部報道では24年度のインフレ見通しが下方修正される見込みです。金融政策は据え置きが見込まれますが、昨年末には政策修正に向けた動きが示されるといった観測もありました。植田総裁の記者会見では、12月会合時点と比較して、賃金・物価の好循環について前向きな姿勢を強めるのか、そして早期のマイナス金利解除期待が回復するかが焦点となります。

(投資情報部 引網 喬子)

(注)データは日本時間2024年1月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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