海外市場の振り返り

5日のNY株式市場で主要3指数は、揃って続落となりました。アップルの「iPhone」が中国で販売不振と報じられたことが嫌気され、ハイテク株が軟調となったことに加え、パウエルFRB議長の講演など、重要イベントを前に高値警戒感が意識され、主要3指数は揃って下落して取引を終えました。

相場の注目点

米国株式市場では、決算発表がほぼ一巡し、市場の焦点は再び経済指標や金融政策に移りつつあります。今週、金融政策関係では、6日(水)に地区連銀経済報告、いわゆるベージュブックが発表されます。また、パウエルFRB議長が6日(水)には米議会下院で、7日(木)には米議会上院で半期に一度の議会証言を行います。9日(土)以降は、3月19日(火)~20日(水)に行われるFOMCを控え、FRB高官がブラックアウト(金融政策に関する公式コメントを自粛する)期間に入ります。その為、FRBの現状認識と金融政策スタンスを把握しようと、これらの機会に対する市場参加者の注目度が高まると推察されます。雇用関連指標では、8日(金)発表の2月雇用統計で、近年のインフレの主因とみられているサービス価格への影響が大きい平均時給の伸び率が注目されます。

本日のイベント

パウエルFRB議長が米議会下院で半期に一度の金融政策報告に関する議会証言に臨みます。議会証言では、経済指標がインフレの粘着性を示す中、利下げを急いでいないとのメッセージをあらためて強調するとみられます。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年3月6日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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