海外市場の振り返り

4日の米国株式市場では、主要3指数が揃って下落しました。新たな材料が乏しい中、6日、7日に予定されているパウエルFRB議長の議会証言や7日の米雇用統計など重要なイベントを控え、米国株は上昇一服となりました。一方、半導体株は上昇を継続しており、フィラデルフィア半導体株指数は前日比+1.06%となっています。

相場の注目点

本日から中国では、全人代が開会します。2024年の成長率目標や経済政策が発表される予定です。2024年の成長率目標は+5.0%前後、一般公共予算枠の財政赤字がGDP比で3.5%程度に設定されると野村證券では見ています。市場では中国当局による財政面での対応期待が高まっていますが、中国株を中心に市場反応が注目されます。中国市場の動向は、日本企業の業績、特に機械や化学などのセクターにとって重要です。

本日のイベント

本日は米大統領選挙に向けて与野党の予備選挙・党員集会が集中するスーパーチューズデーです。共和党はトランプ候補がどれだけ支持を集め、ヘイリー候補がどれだけ善戦するか、その結果、ヘイリー候補は選挙戦を続けるか撤退するかが注目されます。仮に、トランプ前大統領が共和党候補者指名を確実にした場合、再選によるリスクを市場が徐々に織り込んでいくとみられ、注目されます。その他、米国では2月ISMサービス業景気指数、1月製造業受注などの経済指標に加え、バーFRB副議長がパネル討議に参加する予定です。日本では植田日銀総裁の講演、中国では、本日から全人代が開会するほか、2月財新版・サービス業PMIが発表予定です。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2024年3月5日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

FINTOS!編集部オリジナル記事

【今週の米国株】時価総額に明暗、2兆ドル超えのエヌビディアと1兆ドル割れのテスラ(3/4)

【速報・解説】日経平均が初の4万円台、年内高値は「43,000円」を予想(3/4)

ご投資にあたっての注意点