(注)画像はイメージです。
本日の動き
日本銀行は26日まで開いた金融政策決定会合で政策の現状維持を決めました。緩和的な金融政策が維持される安心感や前日の米国株高が追い風となり、日経平均株価は前週末比377円高の38,312円で取引を開始しました。外国為替市場では、日米の金利差縮小への警戒が後退し、29日に一時1米ドル=160円台まで円安が進みました。しかし、日銀の為替介入観測もあり一時154円台まで急伸するなど、円相場は乱高下しました。ただ、本日の東京市場では再び156円台まで下落するなど、円の先安観は根強く、日経平均株価は一時前週末比673円高の38,608円まで上げ幅を広げましたが、上値は重く、その後は38,400円を挟んで一進一退となりました。連休の谷間で新規の材料も見当たらず、結局前週末比470円高の38,405円で取引を終えました。4月月間の下げ幅は前月末比ー1,963円となり2022年9月以来1年7ヶ月ぶりの下げ幅で、今年初めての月間での下落となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では1-3月期の雇用コスト指数と4月消費者信頼感指数の発表が控えており、他にもFOMCが今日から明日まで開催されます。政策変更はないことが確実視されていますが、為替市場ではFOMC前後での米ドル円レートの推移が注目されています。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)