(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日の米国株式市場では、金利低下観測の高まりを背景に半導体株が上昇しました。その流れを引き継いだ日経平均株価は前日比108円高の38,287円で取引を開始しました。前日の決算発表で3期連続の最終赤字ながらも赤字額の縮小が好感されたソフトバンクグループなど、好決算を発表した銘柄の上昇が目立ちました。日経平均株価は寄り付き後も上げ幅を拡大し、一時前日比298円高となる場面もありました。しかし、日本銀行による国債買い入れの減額懸念から長期金利が上昇したことが嫌気され、日経平均株価は勢いを失い38,200円付近で一進一退となりました。日経平均株価は方向感を欠いたまま、前日比176円高の38,356円で取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

今日、米国では4月生産者物価指数(PPI)、明日は4月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されています。特にCPIはFRBが重視する経済指標であり、今回の結果はFRBによる政策金利引き下げの開始時期に大きな影響を与えるとみられています。足元で方向感を欠いている株式市場にとっては、今後の道しるべとなる可能性があり、緊張感の高い展開となりそうです。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点