(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比597円安の38,506円で取引を開始しました。米国のインフレ懸念により、前日の米国株式市場で主要3指数が揃って下落したことが嫌気されました。また、寄り前に発表された4月の全国消費者物価指数が、前年同月比+2.2%と市場予想に一致し、3月から伸びが縮小したものの、依然として高い水準に留まったことも嫌気されました。寄り付き後は下げ幅を一時前日比735円安まで拡大する場面もありましたが、売り一巡後はやや下げ渋り、38,600円前後で一進一退となりました。後場に入り、やや水準を切り上げたものの、新たな材料に乏しい中勢いは弱く、引け間際には再度水準を切り下げて、前日比457円安の38,646円と反落して取引を終えました。また、東証グロース市場250指数は4日続落し、2020年4月以来、約4年ぶりの安値となりました。

個別では、東京エレクトロンやファーストリテイリング、アドバンテスト、ソフトバンクグループといった値嵩株の一角が下落し、4銘柄で日経平均株価を約292円押し下げました。また、富士電機が前日比-11.18%と大幅に下落しました。23日引け後に発表した新中期経営計画の内容が物足りず、市場の失望を呼んだことが主な要因となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 磯崎 博志)

ご投資にあたっての注意点