(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比119円高の38,173円で取引を開始しました。前日までの3営業日で累計845円下落していたこともあり反発しました。ただ、前日の米国株市場下落の流れを受けて半導体関連株等が下落したことから、上値を抑えられ、日経平均株価は前日比65円高の38,119円で午前の取引を終えました。しかし午後に入ると、日経平均株価指数先物の上昇を受けて日経平均株価も上げ幅を急速に拡大しました。前日の米国株の下落要因ともみられる米国1-3月期実質GDP改定値の下方修正に加え、本日発表予定の米国経済統計によりインフレ鈍化が示されれば、米国の早期利下げにつながる可能性があり、株価の押し上げ要因になるとみられた面もあるようです。日経平均株価は前日比191円高の38,245円で午後の取引を開始した後も上昇幅の拡大が続き、一時、本日の高値である前日比472円高の38,526円を付けました。その後も高値圏で推移し、同指数は前日比433円高の38,487円で本日の取引を終えました。また、本日の東証プライム市場の売買代金は7兆7,612億円と、今年に入って最高の水準となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国4月個人消費支出・所得統計、ユーロ圏5月消費者物価指数が発表されます。FRBならびにECBが物価の動向を見極める上で重要視している経済指標であることから、その結果が注目されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

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