(注)画像はイメージです。

本日の動き

31日(金)に米国で発表された経済指標を受け、インフレ加速への過度な警戒感が和らぎ米国の金利が低下したことから、NYダウは前日比1.50%高の38,686ポイントで取引を終えました。これを受けて、本日の日経平均株価は前週末比247円高の38,734円で取引を開始しました。

前場の取引時間中には日本の1-3月期法人企業統計が発表されました。全産業(金融・保険業を除く)のソフトウェアを含む設備投資は17兆6,628億円となり、前年同期と比べ6.8%増加しました。企業の堅調な設備投資による資金需要が見込まれることや、日本の長期金利上昇による貸出金利の利ザヤ拡大が見込める銀行や、運用環境の改善が期待される保険、証券などの金融セクターの上昇が目立ちました。これを足掛かりに日経平均株価は一時上げ幅を500円強に拡大し、39,000円台を回復しました。後場に入ってからは銀行株がやや伸び悩み、新たな上値追いの動きには乏しく、日経平均株価の大引けは435円高の38,923円となり、本日の取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日は米国5月ISM製造業景気指数が発表されます。4月からの小幅改善が予想されていますが、予想を大幅に上振れた場合は利下げの先送り観測が懸念されるため、注意が必要です。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

ご投資にあたっての注意点