(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

米国5月ISM製造業指数の結果は48.7と、前月の49.2を下回り2ヶ月連続で業況の良し悪しの境目となる50を下回りました。その他は特に材料は無く、NYダウは経済指標の弱さを受けて下落となりましたが、今週発表される様々な経済統計を前に様子見姿勢が強まる中で、金利低下が下支えとなってS&P500指数やテクノロジー企業のウエイトの高いナスダック総合指数は上昇して終了しました。個別銘柄では、エヌビディアが新製品の市場投入の発表が好感され前日比+4.89%、メタ・プラットフォームズが同+2.28%、アマゾン・ドットコムが同+1.07%と、大手テクノロジー企業の上昇が目立ちました。

相場の注目点

日経平均先物CMEの終値は、昨日の日経平均株価の終値を下回っています。大手自動車メーカーの認証不正を巡り、国土交通省が本日から順次立ち入り検査を行うと報じられています。トヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの5社が対象とされていますが、昨日時点で観測報道が既にあって市場も一定程度反応していた可能性があります。

本日のイベント

本日はインドで総選挙の開票が行われます。日本時間の午前11時半からとされています。世論調査から、モディ首相率いるインド人民党(BJP)を中心とする与党連合の圧勝見通しが報じられています。経済統計では、米国の4月JOLTS(雇用動態調査)の発表があり、求人件数が減少して雇用ひっ迫の緩和が続いているかどうかが注目されます。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2024年6月4日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

野村オリジナル記事の配信スケジュール

ご投資にあたっての注意点