(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比351円高の38,841円で取引を開始しました。前日の米国株式市場で、5月ADP雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回ったほか、5月ISMサービス業景気指数の仕入れ価格指数が下落し、雇用鈍化及びインフレ圧力の減退が示唆され、ナスダック総合指数を中心に米主要3指数が上昇したことが追い風となりました。米国で半導体関連株の上昇が目立ったことで、国内株式市場でも東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコといった指数寄与度の高い値がさ株が上昇し、寄り付き後には、本日の高値となる39,011円を付ける場面もありました。

後場は、上昇幅を縮小する展開となりました。日銀の植田総裁が参議院財政金融委員会で、金融政策について「現時点でのデータに基づくと当面は現状の政策維持が妥当」としたものの、金融政策正常化を進める際には、「国債買い入れを減額することが適当である」との考えを示ました。また7日には米国で、5月米雇用統計の発表が控えていることから、積極的に上値を追う展開とはならず、前日比213円高の38,703円で取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日は、ユーロ圏でECB金融政策理事会が開催予定で、市場予想では0.25%ポイントの利下げが決定されると見込まれています。今後の政策についてラガルド総裁がどのような見方を示すか注目されます。

(野村證券投資情報部 金井 一宜)

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