(注)画像はイメージ。

株式市場には、「セル・イン・メイ(5月に株を売り9月に買いなおせ)」、「夏枯れ(夏は株価変動が小さく流動性が低下する)」といった夏季の格言があります。株式市場の夏のパフォーマンスが良くなかったことからできた格言です。

一方で、米国の大型株指数であるS&P500の7月の騰落率は2015年から2023年まで9年連続でプラスで、平均でも11月に次ぐ高い上昇率です。

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過去からの変化としては、「シントラ会議」=ECB(欧州中央銀行)主催の中央銀行フォーラムが、欧州ソブリン危機を受けた2014年から毎年5~7月にポルトガルのシントラで開催されるようになったことが挙げられます。2015年のシントラ会議では、クーレECB理事(当時)が、「夏季休暇シーズンによる流動性低下に対応して債券購入額を増やす」と発言しました。

S&P500の7月の好調がシントラ会議のおかげかはわかりませんが、中央銀行の動向には注目すべきと考えます。

(注)データは月次で、直近値は2024年5月時点。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 竹綱 宏行)

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