(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

16日の米国株式市場で主要3指数は揃って続伸しました。NYダウは大幅続伸して始まると終日堅調な推移となり、2日連続で史上最高値を更新しました。また、ナスダック総合の上昇率は限定的となりましたが、S&P500は3日続伸し再び史上最高値を更新しました。市場予想を上回った米6月小売売上高を受けて米国経済のソフトランディング期待が高まり、素材や消費、金融など幅広い銘柄が買われたほか、寄り前に決算を発表したユナイテッドヘルス・グループが大幅高となりました。また、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなどの大手金融も決算内容が好感され上昇しました。

相場の注目点

米国ではFRB(米連邦準備理事会)が9月に利下げを開始するとの見方が相場を支える中、景気敏感株や小型株への資金流入もみられ、小型株指数のラッセル2000は5日続伸しています。先週、6月消費者物価(CPI)で、特にエネルギーと食料品を除くコア指数が大幅に低下したことがFRBに対する利下げ期待を一段と高めたとみられます。引き続きFRB高官の発言が注目されるほか、本日発表されるベージュブックでは、米国経済のソフトランディング期待が高まるのか、特に住宅市場が持ち直しているか注目されます。株高の持続性を占ううえでは、発表が本格化している米国企業の2024年4-6月期決算も注目されます。

本日のイベント

米国ではベージュブックが発表されます。また、英国やニュージーランドでは6月の消費者物価(CPI)が発表されます。インフレ減速が確認され、利下げ期待につながるか注目されます。

(投資情報部 引網 喬子)

(注)データは日本時間2024年7月17日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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