(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日の米国株式市場では、バイデン政権が対中半導体規制の強化を検討しているとの報道を受け、半導体関連株が大幅に下落しフィラデルフィア半導体株指数は前日比-6.81%の大幅下落となりました。この下落があらためて悪材料視され、本日の日経平均株価は前日比575円安の40,521円で取引を開始しました。東京エレクトロンなど半導体関連株に下げ止まる気配は見られず、日経平均株価はその後も下げ幅を広げ40,300円前後での推移を続けました。急速に進む円高米ドル安も重石となる中、場中に発表された台湾の半導体製造受託TSMCの決算は良好な実績を示しましたが市場への影響は限定的でした。結局、日経平均株価は前日比971円安(-2.36%)の40,126円と、本日の安値圏へ続落して取引を終えました。東京エレクトロンが同-8.74%、ソフトバンクグループは同-6.12%、アドバンテストは同-4.92%となり3銘柄で日経平均株価を504円押し下げました。一方で、バリュー(割安)株の一角では逆行高する銘柄もあり、TOPIXは同-1.60%の下落に留まりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

大幅下落した米国株式市場で半導体株やハイテク株が下げ止まるか注目されます。他、ECB金融政策理事会や米国では7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数の発表が予定されています。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

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