(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
24日の米国株式市場で、主要3指数は揃って大幅安となりました。S&P500は2022年12月以来の下落率となり、ナスダック総合指数は2022年10月以来の下落率となりました。前日引け後に発表されたテスラやアルファベットなどの大型テクノロジー企業の決算が嫌気され、その他のハイテク株にも波及しました。なお、24日引け後に発表されたIBMやサービスナウの決算はいずれも売上高が市場予想を上回り、時間外で株価は上昇している模様です。
相場の注目点
為替市場では円高ドル安がさらに進行しています。ドル円相場は1ドル=155円の節目を割り込み調整し、一時153円11銭まで下落しました。24日、ロイター通信は事情に詳しい関係者の話として、日銀は7月の金融政策決定会合で、利上げを検討するとともに向こう数年間に債券購入額をほぼ半減させる計画を公表する可能性が高いと報じました。日銀としては、低水準の実質金利や円安に伴う物価上昇リスクが利上げを支持する材料となっている一方、個人消費の弱さへの懸念が利上げに向けた足かせとなっているようです。本日は、5月毎月勤労統計の確報値や6月企業向けサービス価格といった国内の物価・賃金指標の発表が予定されており、インフレ圧力の高まりが示唆されるか注目されます。
本日のイベント
本日国内では、野村総合研究所や富士電機、富士通、日産自動車、キヤノン、中外製薬など、業界大手の決算発表が多く予定されています。米国では、ダウやハネウェル・インターナショナルなどの決算発表に加え、2024年4-6月期実質GDP成長率(速報値)や6月耐久財受注といった経済指標の発表も予定されています。
(投資情報部 大坂 隼矢)
(注)データは日本時間2024年7月25日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。