(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
19日の米国株式市場で、主要3指数は大幅高となりました。NYダウとS&P500、また、ドイツDAXは史上最高値を更新しました。英中銀は政策金利を据え置き、追加利下げとはならなかったものの、昨日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での0.5%ポイントの利下げが再評価されたことや、市場予想より良好だった米新規失業保険申請件数や9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数などを材料にソフトランディング(景気の軟着陸)期待が高まり、リスクオンとなりました。金利コストの低下は、設備投資や研究開発が必要不可欠な成長企業や、設備投資の受け皿となる企業の業績への追い風となることから、情報技術や資本財セクター、中小型株などが株式市場の上昇をけん引しました。
相場の注目点
FOMC(米連邦公開市場委員会)を終え、FRB(米連邦準備理事会)高官の発言が注目されます。来週23日にはアトランタ連銀ボスティック総裁とシカゴ連銀グールズビー総裁、26日にはパウエルFRB議長とニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁、バーFRB副議長の発言が予定されています。9月FOMCでの0.5%ポイントの大幅な利下げに至った経緯と、今後のソフトランディングをどのように達成するかについての考え方などが注目されます。
本日のイベント
日銀の金融政策決定会合の結果が発表されます。野村では、政策金利を据え置くと予想しています。ドル円の水準が8月以降円高に振れ、米国が利下げを継続する局面に入る環境下での、追加利上げに関する植田総裁の発言が注目されます。
(投資情報部 竹綱 宏行)
(注)データは日本時間2024年9月20日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。