決算概要:2024年7-9月期(2024.12期第3四半期)
EPS実績は市場予想を上回った
米国時間10月30日引け後に、「フェイスブック」や「インスタグラム」などSNS広告事業を行うメタ・プラットフォームズ(META US)が2024年7-9月期(2024.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.8%上回り、EPSは市場予想を14.8%上回りました。会社の2024年10-12月期売上高見通しは市場予想を上回りました。
AI関連の支出が増加へ
会社は、SNS広告の利用者数の増加や、広告単価の上昇を強調しました。また、AIアシスタント「MetaAI」や、当社の代表的なAIモデル「Llama」の利用増加、2024年9月に新製品を公開したAI搭載メガネなどの好調をコメントしました。
会社は、2024年12月期通期の設備投資額見通しのレンジ下限を引き上げ、また、2025年12月期通期もインフラ費用を中心に設備投資額が大幅に増加するとの見通しを示しました。
売上高とEPSの推移
株価は時間外取引で下落
メタ・プラットフォームズの株価は、前日比0.25%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比3.13%安の573.28ドルで推移しています(NY時間19:56)。年初から株価が上昇しており、好材料は相応に織り込まれていたと見られます。また、AIに関連した設備投資は業績成長にとって必要不可欠な一方で、市場は投資額の回収の後ずれなどを懸念したと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年10月30日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2024年7-9月期(2024/9)。2024年10-12月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2024年10-12月期以降の予想は2024年10月29日時点。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)