(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日の米国株式市場では目立ったイベントや経済指標の発表がない中、トランプトレードが一服したとみられる動きから、主要3指数が揃って下落しました。本日の日経平均株価は前日比58円安の39,317円で取引を開始しました。米国株安を受けて幅広い銘柄が下落する一方、前日引け後に好決算を発表した値がさ株の東京エレクトロンとソフトバンクグループが大幅上昇したことが下支えとなりました。しかし、決算結果を織り込んだ後は、材料一巡により、東京エレクトロンやソフトバンクグループは上げ幅縮小や反落に転じ、日経平均株価も下げ幅を拡げました。また、相次ぐトランプ次期政権の人事に関する報道で、対中政策や移民に強硬な姿勢を示す人物の人選が続き、中国経済への悪影響や世界的な関税引き上げの広まりに対する警戒感が高まったことも、株価の下押し圧力となりました。結局、日経平均株価の大引けは前日比654円安の38,721円となりました。個別銘柄では、MBOによる株式非公開化の観測報道がなされたセブン&アイ・ホールディングスが前日比+11.78%となり、市場全体の動きに反して逆行高となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国で10月のCPI(消費者物価指数)が発表されます。インフレリスクがくすぶり続けていることが示されれば、FRBによる利下げペースが緩やかになる可能性もあることから、結果に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)