(注)画像はイメージです。

本日の動き

日本時間の本日朝、トランプ米次期大統領が自身のSNSに、中国、カナダ、メキシコに対して関税を強化するという旨を投稿し、各国への関税強化策による企業業績悪化への警戒感が広がりました。本日の日経平均株価は前日比183円安の38,596円で始まり、機械などの輸出関連企業や、半導体関連株が下落し、下げ幅は一時前日比760円となりました。後場にかけても軟調な動きは続きましたが、企業業績へ与える外部要因の影響が比較的少ない内需関連の株が上昇し、個別企業ではファーストリテイリング、花王などが堅調に推移し相場を下支えしました。大引けは前日比338円安の38,442円と反落となりました。

本日寄り付き前には、日本の10月の企業向けサービス価格指数が発表されました。人件費などのコスト上昇を価格に転嫁する動きが続いたことから前年同月比で2.9%上昇し、伸び率は9月から加速しました。市場では12月の金融政策決定会合での追加利上げ観測が強まっているなか、今回の結果はそうした見方を後押しする内容と言えそうです。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日米国では、 11月の消費者信頼感指数、10月新築住宅販売件数が発表されます。また11月のFOMCにおける議事要旨が発表され、今後の金融政策への議論の内容が注目されます。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

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