(注)画像はイメージです。
本日の動き
米国時間25日のトランプ氏による関税強化発言への警戒が根強い中で、外国為替市場では円高米ドル安が進みました。前日16時時点の1米ドル=154.0円台から、今朝8時時点では153.0円台となりました。さらに国内市場でも円高進行は止まらず、本日15時時点で152.3円台となりました。寄り付きから下落して始まった本日の日経平均株価は、円高が進むにつれて下げ幅を拡大していきました。また、米国時間26日夜に、トランプ氏が米USTR(通商代表部)の代表にジェイミーソン・グリア氏を指名する見通しであると報じられたことも、株価の下押し圧力となりました。同氏は、トランプ氏の前政権下でUSTR代表だったロバート・ライトハイザー氏の首席補佐官を務めた人物です。保護主義的な通商政策への警戒感の強まりから、輸出関連株が下落し、日経平均株価は反発のきっかけをつかめないまま、前日比307円安の38,134円で取引を終了しました。個別銘柄では、EV生産開始時期を延期すると報じられたトヨタ自動車が前日比-3.61%と大きく下落しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国では10月のPCE(個人消費支出)が発表されます。米国の消費動向は、FRBによる今後の金融政策を見通す上で重要であり、結果に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)