(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

27日の米国株式市場で、NYダウは6営業日ぶりに反落となりました。S&P500指数、ナスダック総合指数も反落し、主要3指数揃って下落しました。感謝祭(サンクスギビングデー)の休場を28日に控える中、前日引け後のIT企業の決算が失望され、情報技術セクターを中心に軟調に推移しました。

相場の注目点

為替市場でドル円は、一時151円を割り込むなど、円高ドル安が進行しました。米国大統領選挙でのトランプ氏勝利後には、円安ドル高が進行しましたが、選挙前の水準まで巻き戻っています。昨日公表された11月のFOMC議事要旨では、12月の利下げをスキップする意向は強く示されませんでした。経済指標では、米国の10月コアPCEデフレータも市場予想並みに収まったほか、失業保険の継続受給者数が190.7万人と2021年12月以来の高水準まで上昇したことから、12月FOMCでの利下げ期待は7割程度まで回復し、ドル安要因となりました。12月月初に発表される雇用統計をはじめとした重要経済指標が目先の焦点となりそうです。

本日のイベント

米国は本日感謝祭で休場、29日がブラック・フライデーとなり、いよいよ年末商戦がスタートします。NRF(全米小売業協会)によると、2024年の年末商戦は穏当な伸びが予想されています。中身を見ると、高い金利水準やインフレを背景に、生活環境が厳しくなっている人達は消費を控える傾向にあるようです。反対に、株高を背景に資産効果を得ている個人は、消費を拡大する向きもあります。消費は分野ごとに拡大・縮小が入り交じっているようです。

(野村證券 投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2024年11月28日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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