(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

28日の米国市場は、感謝祭の祝日で休場でした。欧州市場では、主要国の株価は軒並み上昇しました。米トランプ次期政権による通商政策への警戒感や欧州の政治を巡る不透明感などから足元軟調だった銀行株や自動車関連株に買いが入りました。ドイツDAX指数は、前日比+0.85%と3営業日ぶりに反発しました。

相場の注目点

本日の米国市場は、感謝祭翌日で株式、債券、商品市場が短縮取引となります。そのため、本日の東京市場では、市場参加者が少ない中で値動きが乏しくなる可能性があります。昨日の日経平均株価は、続落で寄り付いた後、一部報道機関が「米国政府が対中半導体規制の強化を準備しているが、想定されていたほど厳しい措置には至らない」と報じたことから、値がさの半導体関連株がけん引し、上昇に転じました。市場の米次期トランプ大統領による関税政策への警戒は根強いとみられ、通商政策に関連する新たな報道を受けて、一時的に市場が調整するリスクには注意が必要です。

本日のイベント

日本では、寄り前に10月鉱工業生産指数が発表されます。日本企業の業績モメンタムは鉱工業生産と連動性が高く、2024年10-12月期の業績を占う上で重要な指標です。鉱工業生産は7-9月期に弱含みましたが、先行きの生産計画は、自動車生産の再開による増産が見込まれる輸送機械工業を中心に、10月以降の回復が期待されています。

(野村證券 投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2024年11月29日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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