(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日に発表された米国の11月CPI(消費者物価指数)の総合指数の前月比、および、食品・エネルギーを除くコア指数の前月比がともに市場予想と一致したことから、12月FOMCでの追加利下げの織り込みが進みました。また、生成AI開発の進展に関する個別企業の発表や報道が相次ぎ、株式市場ではハイテク株を中心に上昇しました。米国株高を追い風に、本日の日経平均株価は前日比477円高の39,849円で取引を開始しました。一部アナリストにより目標株価が引き上げられたアドバンテストや、ソフトバンクグループがけん引役となり、取引時間中に10月15日以来、約2ヶ月ぶりに40,000円を超える場面もありました。前日夜に一部報道で、日銀が追加利上げを急ぐ必要はないと認識していると伝わり、日銀による12月の追加利上げ観測が後退したことで、外国為替市場では1米ドル=152円台まで円安米ドル高が進んでいました。このことも、日経平均株価を押し上げたとみられます。40,000円前後では上値が重く伸び悩んだものの底堅く推移し、大引けは前日比476円高の39,849円となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国で12月7日の週の新規失業保険申請件数が発表されます。12月FOMCを前に、労働市場の動向を見極める上で注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)