(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日の米国市場で、振れ幅の大きなエネルギーと食品を除く12月コアCPI(消費者物価指数)の伸び率が市場予想を下回ったことを受け、長期金利は低下し、米国株主要3指数は揃って上昇しました。米国株高を受けて、本日の日経平均株価は前日比288円高の38,732円で取引を開始しました。米国市場でハイテク株や金融株が大幅上昇となった流れを受けて、東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさの半導体株や証券株の上昇が指数を押し上げ、日経平均株価は寄り付き後も上げ幅を広げました。一時前日比487円高の38,932円と、心理的節目の39,000円に接近する場面もありました。一方、外為市場では、日銀の利上げ観測の強まりを背景に一時155円台前半まで円高米ドル安が進行しました。円高が重石となり、日経平均株価は勢いを失い、午後に入ると下げに転じる場面もありました。引けにかけては、台湾半導体受託製造大手のTSMCが決算発表で巨額の設備投資計画を示した事を受け、半導体関連株が急騰し、日経平均株価は前日比+128円の38,572円と6営業日ぶりに反発して取引を終えました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、12月ECB金融政策理事会議事要旨が公表されます。米国では、12月小売売上高が発表されます。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)