(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は前日比256円高の39,273円で取引を開始しました。前日の米国株式市場では、前々日に大幅安となったエヌビディアをはじめ、ハイテクグロース株が反発し指数を押し上げ、主要3指数は揃って上昇しました。米国株式市場の流れを引き継ぎ、アドバンテストなど前日大きく下落した半導体関連株の一角は反発して取引を開始しました。日経平均株価は寄り付き直後、前日比431円高の39,448円まで上げ幅を広げました。しかし、中国ディープシーク社が開発した生成AIモデルの登場による競争激化への懸念は根強く、AI需要の拡大による恩恵を受けると期待される銘柄が勢いを失い、日経平均株価の重石となりました。日経平均株価は前日比112円高まで上げ幅を縮小する場面もありました。しかし、その後ディープシーク社が、米オープンAI社の技術データを不正に取得した可能性があるとして、マイクロソフトとオープンAIが調査しているとの報道や、オランダ半導体製造装置大手のASMLホールディングスの好決算が伝わり、日経平均株価は引けにかけて持ち直し、前日比397円高の39,414円と反発して取引を終了しました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国ではFOMCの結果が発表されます。政策金利を据え置くことが有力視されていますが、パウエルFRB議長の記者会見で、今後の政策運営について言及されるかなど発言内容が注目されます。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)