
(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
前日の米国株式市場では、決算を発表したハネウェル・インターナショナルなど一部の銘柄の下落が重石となる一方で、長期金利が引き続き4.4%台と低水準を維持した事が追い風となり、方向感を欠く展開となりました。1月の雇用統計の発表を控え、米国株主要3指数は騰落まちまちとなりました。一方、米ドル円レートは、日銀による早期の追加利上げ観測の強まりや、本日予定される日米首脳会談への思惑から、1ドル=151円台まで円高が進行しています。
相場の注目点
引き続き、トランプ大統領の発言やSNSへの投稿が注目されており、関税政策の拡がりが懸念されています。米国長期金利低下と円高ドル安の流れが続く中、日米の政策の行方が注目されます。一方で、日米ともに決算発表シーズン終盤を迎え、企業の業績動向も引き続き注目されます。
本日のイベント
本日米国では、1月雇用統計や2月消費者マインド速報値(ミシガン大学)が発表されます。1月の雇用統計は非農業部門雇用者数で前月差+17.5万人と市場では予想されていますが、労働省による人口推計の年次改定が反映されることやカリフォルニア州で発生した山火事の影響など通常以上にノイズ(統計の歪み)を多く含む可能性があります。他にも、石破総理大臣とトランプ大統領の首脳会談が予定されています。
(野村證券 投資情報部 神谷 和男)


(注)データは日本時間2025年2月7日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。