
(注)画像はイメージです。
本日の動き
トランプ米大統領の関税政策が世界景気に悪影響を及ぼすとの懸念から、本日の日経平均株価は前日比183円安の36,606円で始まりました。その後、本日引け後に発表される春闘の集中回答集計結果を見据え、賃上げ機運の高まりが一段の日銀利上げ期待上昇につながるとの思惑から、日本の10年債利回りは一時1.550%と上昇(価格は下落)しました。金利上昇が利ザヤ拡大に繋がる銀行や保険などの一角が相場をけん引し、日経平均株価は上昇に転じました。一時前日比364円高となったものの、来週行われる日米の金融政策決定会合をにらみ上昇の余地は限られましたが、終値は前日比263円高と反発し取引を終えました。個別株ではアドバンテストが上昇し前日比+5.3%となり、1銘柄で日経平均株価を109円押し上げました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日引け後、日本では春闘の集中回答集計結果が発表され、結果次第では日銀の早期追加利上げの観測が強まる可能性もあります。また来週18日(火)-19日(水)に、米国ではFOMC、日本では日銀金融政策決定会合が開催されます。会合後の植田総裁の会見では、賃上げ、個人消費の鈍さ、食料価格の高騰などをどのように評価するか注目が集まります。また、FOMCでは政策金利見通しが注目されます。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)