(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

1日の米国株式市場で主要3指数が揃って上昇し、NYダウはおよそ1年ぶりの8連騰を記録しました。前日に好調な2025年1-3月期決算を発表したマイクロソフトやメタ・プラットフォームズが大きく上昇するなど、ハイテク株が相場をけん引しました。また、この日に発表された4月米ISM製造業景況感指数は、好不況の境目とされる50を下回り、前月から低下したものの、市場予想を上回りました。景気悪化懸念を一段と強める内容ではなかったことも相場の安心感につながった模様です。

相場の注目点

昨日の日銀金融政策決定会合を受け、日銀の利上げ時期が不透明になったとの見方から、為替市場では円安ドル高が進行しており、本日も日本株は好スタートを切る展開が予想されます。しかし、日経平均は前日までに6日続伸し、その間に2200円超上昇しています。また、東京市場は明日から4連休。連休中も米国では主要企業の決算発表が続く上、今晩には米4月雇用統計の発表を控えています。本日の東京市場は、現在行われている日米通商交渉の行方次第で上下に大きく変動するリスクがあるほか、買い一巡後は連休を前に投資家が様子見姿勢を強める可能性もあると考えています。

本日のイベント

日本では東京市場の寄付き前に3月完全失業率、有効求人倍率が発表されます。一方、米国では注目度の高い4月雇用統計が発表されます。市場では非農業部門雇用者数が前月から13.0万人増(3月:同22.8万人増)、失業率は4.2%(同:4.2%)と予想されています(予想はLSEG集計)。企業面では、日本は伊藤忠商事や三菱商事、日本航空など、米国はシェブロン、エクソンモービルなどが決算を発表する予定です。

(野村證券 投資情報部 岡本 佳佑)

(注)データは日本時間2025年5月2日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

ご投資にあたっての注意点