
(注)画像はイメージです。
本日の動き
2日の日経平均株価は、米ドル円の円安進行を受けて、前日比184円高の36,636円で寄り付きました。1日公表の日銀の展望リポートで日本の物価見通しが下方修正され、日銀の利上げ時期後ずれの見方から、1日の国内金利は低下しました。一方、米国では大手テクノロジー企業の好決算が続き、1日発表のISM製造業景気指数が市場予想を上回ったことで、市場のリスク回避姿勢が和らぎ、1日の米国金利は上昇しました。日米金利差拡大を受けて、ニューヨーク外国為替市場で、米ドル円は145円台半ばへと、約1円程度円安が進みました。米国の関税政策に関する2回目の日米協議で為替についての議論が無かったことが寄り前に報じられ、米ドル円が更に円安方向へ進んだことで、日経平均株価は前日比524円高の36,976円まで上昇しました。しかし、その後円安が一服すると、急速に上げ幅を縮小する展開となりました。中国商務省が、米国との通商協議を検討しているとの報道官の談話を発表したことが伝わると、午後に入って日経平均株価は再度上げ幅を広げ、終値は前日比378円高の36,830円と、7営業日続伸となりました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
2日、米国で4月の雇用統計が発表されます。トランプ政権の関税政策が米国の労働市場に与える影響を探る上で、注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)