
(注)画像はイメージです。
本日の動き
日本時間の29日早朝に発表されたエヌビディアの2025年2-4月期決算の内容は市場予想を上回りました。また、日本株市場の寄り付き前には、一部報道機関が、米国際貿易裁判所がトランプ政権の関税措置は違法だと判断して差し止めを命じたと報じられました。世界景気に対する懸念が遠のいたとの見方から、本日の日経平均株価は前日比324円高の38,046円で始まったあと、1日を通し上げ幅を拡大させる値動きとなりました。外国為替市場では、28日15:30時点で1米ドル=144.30円前後の水準が、29日には一時146.17円前後と急速に円安へ進行しました。関税差し止め命令の報道を受け市場心理が改善したほか、エヌビディアの好決算を受け値がさの半導体関連株が上昇し、一時前日比731円高となりました。業種別では、円安を背景に輸送用機器や電気機器が上昇したほか、AIデータセンター関連とされる電線株の一角が上昇しました。終値では前日比710円高の38,432円となり、5月14日以来の38,000円台回復となりました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では、ダラス連銀のローガン総裁の講演が予定されています。30日には、日本で5月東京都区部消費者物価
指数が発表され、日本のインフレ率の先行指標として注目が集まります。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)