
(注)画像はイメージです。
本日の動き
トランプ政権による関税政策の経済への影響が懸念される中、6日に発表された米国の5月雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、失業率は4月から横ばいとなりました。これを受けて米国株は上昇し、円安米ドル高が進みました。9日寄り前に発表された日本の2025年1-3月期GDP2次速報値は、個人消費や民間在庫の上振れを背景に1次速報値から上方修正されました。米国株高と円安進行、および経済指標の改善を受けて、9日の日経平均株価は寄り付きから上昇しました。日本時間10:30頃に中国で5月消費者物価指数と生産者物価指数が発表され、ともに前年同月比マイナスとなりました。しかし、9日に英国で開かれる米中通商協議の協議進展への期待が高く、中国株式市場は上昇したことから、日本株市場への影響は見られませんでした。14:00頃、日本の5月景気ウォッチャー調査で、景気の先行きについて物価上昇や米国の通商政策の影響が懸念されるとの見方が示され、日経平均株価は一時上げ幅を縮める場面があったものの、終値は前日比346円高の38,088円と底堅く推移しました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
9日に英国で開かれる予定の米中通商協議では、今回もレアアースの輸出規制について議論される見通しで、結果に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)