(注)画像はイメージです。

本日の動き

11日の日経平均株価は、米中貿易協議の進展や半導体関連株の上昇が寄与し、底堅い値動きとなりました。日本時間11日8:00頃、米中貿易問題に関する2回目の閣僚級協議が終了し、両国は5月にスイスで結んだ合意内容を着実に履行することで一致しました。また寄り前に発表された5月企業物価指数が前年同月比+3.2%と上昇したものの4月から伸びが鈍化し、日銀が利上げを急ぐ状況にないとの見方もやや好感され、日経平均株価は上昇して取引を開始しました。9:20頃「米連邦高裁がトランプ関税の差し止め命令の効力停止延長を認める」との報道を受けて、日経平均株価は上げ幅を縮める場面もありましたが、その後は半導体関連株が上昇に寄与し、底堅く推移しました。後場に入り10年国債が1.455%とやや低下したことを受けて、外国為替市場で円安に進行したことも追い風となり、日経平均株価は前日比+209円高の38,421円と4日続伸しました。個別では東京エレクトロンが前日比+4.8%となり、1銘柄で日経平均株価を113円押し上げました。一方、任天堂について、Switch2の世界販売が4日で350万台を突破したと報じられましたが、株価は同-3.63%となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

11日に米国で5月消費者物価指数(CPI)が発表されます。

(野村證券投資情報部 松田 知紗)

ご投資にあたっての注意点