(注)画像はイメージです。

本日の動き

7日の日経平均株価は、関税政策への警戒感の強まりを受けて下落しました。米トランプ大統領は4日、貿易相手国・地域に対して関税率を記した書簡の送付を7日から開始すると発言しました。日米関税交渉が難航する中、交渉進展への期待が後退したことで、日経平均株価は前営業日比81円安の39,729円で寄り付きました。その後、上昇して寄り付いていた値がさの半導体関連株が下落に転じ、日経平均株価は下げ幅を広げました。米トランプ大統領が日本時間7日11時過ぎ、米国によるイランへの攻撃を非難する声明を出したBRICSに協調する国に、10%の追加関税を賦課すると、自身のSNSに投稿しました。この発言を受けて、関税に関する市場の警戒は強まり、日経平均株価は午後に入っても低調に推移し、終値は前営業日比223円安の39,587円となりました。個別では、安川電機が4日引け後の決算発表で、関税の影響を織り込み、2026.2期通期業績見通しを下方修正し、前営業日比-10.28%となりました。また、当社と同じくファクトリー・オートメーション関連のSMCが同-6.99 %、ファナックが同-3.41%と連れ安しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国の貿易相手国・地域に向けた関税を記した書簡の送付が、日本時間8日午前1時から開始される予定です。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

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