
(注)画像はイメージです。
本日の動き
20日に投開票が行われた参議院議員選挙で、自民・公明の連立与党の議席が過半数割れとなりました。ただ市場では、今回の参院選の結果は事前の想定内との見方が大勢を占めたことから、22日の日経平均株価は前日比45円高の39,864円と、前営業日終値から上昇して寄り付きました。その後、AI市場普及による業績拡大期待の高まる大手テクノロジー株を中心とした米国株高の流れを引き継ぎ、日経平均株価は一時前営業日比456円高の40,275円まで上昇しました。しかし、自民党の党内情勢は不安定な状況で、日米関税交渉が難航するほか、財政拡張への懸念は根強く、日本の超長期債利回りは上昇しました。財政悪化を懸念した金利上昇が重石となり、日経平均株価は徐々に上げ幅を消し、午後の取引で下落に転じました。米ハイテク株高を受けて朝方上昇していたソフトバンクグループやアドバンテストの上げ幅縮小も日経平均株価を押し下げ、終値は前営業日比44円安の39,774円となりました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
21日に渡米した赤澤経済再生担当大臣と、ラトニック財務長官をはじめとする米トランプ政権高官との関税を巡る協議において、進展がみられるか注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)