
(注)画像はイメージです。
本日の動き
9日の日経平均株価は、前日の米国株高の流れを引き継いで上昇し、史上最高値を更新する場面がありましたが、その後は米国労働市場の減速を警戒した円高米ドル安進行が重石となり下落に転じました。8日の米国株市場はテクノロジー株を中心に上昇しました。その流れを継ぎ、9日の日本株市場ではアドバンテストや東京エレクトロンといった値がさの半導体関連株がけん引役となり、日経平均株価は一時前日比541円高の44,185円まで上昇、取引時間中の史上最高値を更新しました。その後、9日に発表される米労働統計局による雇用統計年次改定に伴い、米雇用者数が大幅下方修正される事への警戒感から円高米ドル安が進行し、日経平均株価は徐々に上げ幅を縮小しました。正午ごろ、石破首相の後任を決める自民党総裁選の投開票が10月4日に決定したことで、政治情勢の不安定な状態が続くことへの警戒感も重石となり、日経平均株価は午後に下落に転じ、終値は前日比184円安の43,459円となりました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
9日、米労働統計局が雇用統計の年次改定を実施します。それに伴い、2024年4月~2025年3月時点の雇用者数の見直しが行われますが、大幅下方修正となれば、米国の景気減速への懸念の強まりから、米国株式市場の変動が大きくなる可能性があり、注意が必要です。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)