
(注)画像はイメージです。
本日の動き
30日の日経平均株価は、日米金利差縮小の見方から米ドル円が円高方向に進んだことが重石となり、下落しました。30日の日本市場では、寄り前に公表された9月の日銀金融政策決定会合の主な意見で、日本の経済や前回利上げから半年以上が経過した状況を鑑み、「再度の利上げを考えてもいい時期かもしれない」との意見がみられ、市場では日銀による10月の利上げ観測が強まりました。30日の日経平均株価は、米国の半導体株高の流れを引き継いだ半導体関連銘柄や、日銀の利上げ観測を受けた銀行株がけん引役となって、一時前日比82円高の45,126円まで上昇する場面もありました。しかし、直近相場をけん引してきたソフトバンクグループやアドバンテスト等の値がさ株の下落に加え、日米金利差縮小の見方から米ドル円が円高方向に進んだことが重石となって日経平均株価は下落に転じ、終値では前日比111円安の44,932円となりました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
30日、米国の2026財政年度予算の成立期限を迎えます。仮に暫定予算が成立せず政府閉鎖となった場合、10月3日に予定されている9月雇用統計など、重要な経済指標の発表が遅れ、FRBの金融政策判断に影響を及ぼす可能性があり、注意が必要です。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)