
決算概要:2025年7-9月期(2025.9期第4四半期)

EPS実績は市場予想を上回った
米国時間10月30日引け後に、モバイル端末の製造販売とAI・クラウドサービス事業を行うアップル(AAPL US)が2025年7-9月期(2025.9期第4四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.2%上回り、EPSは市場予想を4.4%上回りました。
年末商戦期の売上高に強気の見通し
会社の2025年10-12月期売上高見通しは市場予想を上回りました。会社は、7-9月期にあった一部のiPhone端末の供給制約は解消に向かっているとコメントしました。また、会社は中華圏(中国本土、香港、台湾)について、iPhone Airの供給制約により売上高実績が前年同期比で減少したと説明する一方で、2025年10-12月期は前年比で増加に転じるとの見通しを示しました。
AppleCare+(修理・盗難の保証など)を含むサービスの売上高実績は四半期として過去最高を記録しました。iPhone端末の販売増加やAppleCare+単価の値上げなどが成長要因と考えられます。
売上高とEPSの推移


株価は時間外取引で上昇
アップルの株価は、前日比0.63%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比3.32%高の280.40ドルで推移しています(NY時間18:11)。重要な年末商戦時期についての市場予想を上回る売上高見通しを市場は好感したと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。前年同期比は、前年同期のEU(欧州連合)による追徴課税などの影響を除く比較可能ベース。 
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年10月30日。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年7-9月期(2025/9)。2025年10-12月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年10-12月期以降の予想は2025年10月29日時点。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)
 
             
                 
                 
                 
                 
                 
                