
2025年7-9月期(2025.12期第3四半期)

EPS実績は市場予想を上回った
米国時間10月30日引け後に、イーコマースやメディアサービス、AI・クラウド事業のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)などを運営するアマゾン・ドットコム(AMZN US)が2025年7-9月期(2025.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を1.4%上回り、EPSは市場予想を24.0%上回りました。
会社の2025年10-12月期売上高見通しは市場予想を上回りました。
AWSが堅調、年末商戦の雇用数は昨年と同水準
会社は、AWSの売上高成長率が2022年10-12月期以来の前年比20%超えとなったことを強調しました。AIとそのインフラへの需要は堅調で、供給能力の増強に引き続き注力しているとコメントしました。また、AIチップ「Trainium2」の出荷も増加しました。
会社は、年末商戦時期に米国で昨年と同水準の25万人の臨時雇用を計画しているとコメントしました。3万人規模の人員削減が報じられており、実績にもリストラ費用が計上されていますが、年末商戦については注力する姿勢を示した形です。
売上高とEPSの推移


株価は時間外取引で上昇
アマゾン・ドットコムの株価は、前日比3.23%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比13.04%高の251.93ドルで推移しています(NY時間17:12)。堅調な実績および見通しを市場が好感したためと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2025年10月30日。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2025年7-9月期(2025/9)。2025年10-12月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2025年10-12月期以降の予想は2025年10月29日時点。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)
 
             
                 
                 
                 
                 
                