このたび、米国ナスダック市場の時価総額上位銘柄をチャート分析しました。

ナスダック市場: 時価総額上位銘柄ランキング

(注)データは2022年7月29日時点。
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

 本日は第7位のメタ・プラットフォームズ(A6161/META)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

調整継続となれば20年や18年安値が視野に

 当社は、「フェイスブック」を展開する世界トップクラスのSNS運営企業です。

(図1)当社の株価は昨年9月に高値形成後大幅調整となりました。この先も調整が続く場合は、20年3月安値(137.10ドル)や18年12月安値(123.02ドル)などがさらなる下値メドとして挙げられます。

ただ今年6月以降は、2018年以降の上昇トレンドラインを挟んで下げ渋りの展開が続いています。

まずは明確に13週線奪回となるか注目

(図2)仮にこの先、同ラインや昨秋以降上値を押さえられている13週移動平均線(5日:175.27ドル)を明確に奪回となれば、昨秋以来の調整相場を脱した可能性が高まると考えられます。その際は今年4月高値(236.86ドル)に向けて、さらに戻しを試す展開が期待されます。

※当社は2022年6月9日に、ティッカーコードを「FB」から「META」に変更しました。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年8月5日。図中の「〇週線」 とは移動平均線を指します。(注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがあります。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

・8/18配信:【エヌビディア:チャート分析】フシが集まる水準で反発(ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

・8/17配信:【テスラ:チャート分析】保ち合いこなし、戻しの動きへ(ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

・8/16配信:【アマゾン:チャート分析】ダブルボトムを形成(ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

・8/15配信:【アルファベット:チャート分析】13週線が下向きから変化(ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

・8/12配信:【マイクロソフト:チャート分析】下降トレンドライン突破へ(ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

・8/11配信:【アップル:チャート分析】主要移動平均線を奪回 (ナスダック時価総額上位銘柄TOP7)

ご投資にあたっての注意点