NYダウ1945年以降のアノマリー:米中間選挙の年は秋以降堅調な傾向

(注)データは月末値ベース。直近値は2022年8月末時点。
(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社データより野村證券投資情報部作成

中間選挙の年は、秋に底打ちする傾向

 米国では2022年11月8日(火)に中間選挙が実施されます。過去の大統領選挙年別(1945年~)のNYダウのパフォーマンスを検証すると、中間選挙の年は春から夏場にかけて軟調な展開となるケースが多い一方、秋に底打ちし、その後は堅調に推移する傾向が窺えます(図1:赤実線)。

大統領選挙の前年:好調さ目立つ

※前年末→当年末比
※勝敗:上昇した場合は勝ち、下落した場合は負け
※勝率:上昇した年が占める割合
◆2022年は中間選挙の年に、2023年は大統領選挙の前年(中間選挙翌年)にあたる
(注)データは2021年末時点。
(出所)S&P ダウジョーンズ・インデックス社データより野村證券投資情報部作成

大統領選挙前年のパフォーマンスは良好

 また大統領選挙の前年(中間選挙翌年)は、平均騰落率が15.4%、勝率(上昇した年が占める割合)が94.7%とパフォーマンスの好調さが目立ちます (図1:紺実線、図2:紺字)。大統領選に向けて現職大統領が景気対策を打ち出すなどの期待が要因とされています。

 これらのアノマリー(経験則)を参考とすると、中間選挙が実施される年の夏場~秋を底として、1年超に亘る堅調相場が期待されます。

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