来週の注目点:引き続き、FRB高官の発言に注目

 引き続きFRB(米連邦準備理事会)の利上げペースが焦点となる中、FOMC(米連邦公開市場委員会)参加者の発言が注目されます。22日(火)にはクリーブランド連銀メスター総裁、セントルイス連銀ブラード総裁の講演が開催されます。23日(水)には11月FOMC議事録が公開されます。 

 米国の経済指標では、23日(水)に10月耐久財受注、11月S&PグローバルPMI(購買担当者景況感指数)速報値、10月新築住宅販売件数が発表されます。製造業PMIは10月の50.4に続き、景気判断の節目である50を上回るか注目されます。新築住宅販売件数は、住宅ローン金利上昇を受けて前月に続き減少すると見込まれます。耐久財受注では、この環境下でも堅調に推移している設備投資の先行指標となるコア資本財受注が注目されます。

 ユーロ圏では、23日(水)にユーロ圏の11月S&PグローバルPMI速報値、24日(木)にドイツの11月Ifo企業景況感指数が発表されます。物価高が加速し、景気後退懸念が広がる中で、天然ガスの在庫率が高まり、天然ガス価格が下落していることが景況感にどのような影響を与えているか注目されます。

 主要新興国では、24日(木)にトルコと南アフリカで金融政策会合が開かれます。トルコでは今会合でも利下げを行うと予想されています。利下げサイクル打ち止めが示唆されるか注目されます。南アフリカでは9月に2会合連続で0.75%ポイントの利上げを実施しています。景気減速とインフレピークアウトの兆しが表れており、今会合で利上げペース減速となるか注目されます。

 日本では、24日(木)に11月auじぶん銀行PMI速報値が発表されます。米国の景気後退に伴う下振れリスクに晒されながらも、水際規制の緩和など経済活動再開で前月から改善するか注目されます。

(投資情報部 岩崎 晴弥)

(注)イベントは全てを網羅しているわけではない。◆は政治・政策関連、□は経済指標、●はその他イベント(カッコ内は日本時間)。休場・短縮取引は主要な取引所のみ掲載。各種イベントおよび経済指標の市場予想(ブルームバーグ集計に基づく中央値)は202211月18日時点の情報に基づくものであり、今後変更される可能性もあるためご留意ください。
(出所)各種資料・報道、ブルームバーグ等より野村證券投資情報部作成

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