2月21日に発表された米国株の四半期決算をお送りいたします。

ウォルマート(WMT)

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決算概要

EPS実績は市場予想を上回った 

米国時間2月21日寄り前に、店舗小売、Eコマース事業を運営するウォルマート(WMT US)が2022年11月-2023年1月期(2023.1期第4四半期)決算を発表しました。 売上高は市場予想を2.7%上回り、調整後EPSは市場予想を13.1%上回りました。

会社の2023年2-4月期売上高見通しは市場予想を上回る

2023年2-4月期(第1四半期)について会社は、主にインフレの影響により、売上高が増加する見通しを発表しました。また、2024年1月期通期の売上高の伸びは上半期に最も大きく、下半期には緩やかになると予想しており、見通しはマクロ経済への慎重な見方を反映している、とコメントしました。

売上高とEPSの推移

株価は上昇

ウォルマートの株価は、前日比0.61%高で引けました。

既存店売上高とEコマースが好調で、コスト削減や食料品部門がシェアを伸ばしたことが成長を後押ししました。また、会員制スーパーのサムズクラブの会員数が過去最高となりました。
売上高・調整後EPS共に市場予想を上回ったことや、2024年2-4月期の売上高について市場予想を上回る見通しを発表したことが株価の上昇要因となったと考えられます。

株価推移(6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の調整後希薄化後一株当たり利益。見通しの売上高は為替一定の前提。見通しのEPSの市場予想比は、会計(LIFO)の影響を除いて比較。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年2月21日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2022年11月-2023年1月期(2023/1)。2023年2-4月期の白丸は会社見通し中間値。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年2-4月期以降の予想は2023年2月21日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・ 岩崎晴弥 )

<前回の当社決算おさらい>
<米国株決算速報>ウォルマート(WMT):株価は+6.54%、食料品が好調、通期見通し上方修正

<過去の米国株決算まとめ>
野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

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